出版社内容情報
小さな家にえんどうまめばあさんと、そらまめじいさんが仲良く暮らしています。二人ともそれは働き者なのですが、ひとつだけ困ったところがあります。何かをやっている途中でも、他にしたいことを見つけると、すぐにやらないと気が済まないのです。やっていることをほったらかして、次々新しいことを始める二人の顛末をユーモラスに描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
219
絵本原画展@銀座教文館ナルニアホールにて。働き者だけど、ちょっと天然気味のおばあさんとおじいさんが愛くるしい。とっても仲がいいお二人に、思わず微笑んでしまいます。作者降谷さんはスロバキア在住とのことで、東欧風な味わいを感じます。2022/05/04
がらくたどん
50
松岡さんの遺した原案を盟友降矢さんが仕上げた絵本。エンドウ豆ばあさんとソラマメじいさん、仲良しの働き者だけど、ちょっと忘れんぼ。「あれ!」って思うと今やろうとしていたことをスポンと忘れて、ほらほら家中やりかけの中途半端の忘れんぼ。しばらくしてから「そうだった、そうだった」と思い出し、いそいそせっせと忙しい。ちっちゃな子供は大抵そう。いっぱい生きた爺と婆も多分そう。あんまり「効率、効率」言われるとうっかりしちゃうけど「『暮らす』という事が大事。いそがしく、たのしくね」「はい!」と元気にお返事しそうになったよ2022/04/17
chiaki
41
松岡享子さんが最後に遺して下さった1冊。大切に大切に読みました。あぁ〰、これはあるあるだ…。こっちやらなくちゃと思ってるうちに、別の問題に気がついて当初やらなくちゃいけなかったことを忘れちゃうってやつの連続!笑 毎日を忙しくも愉しく、目の前のしなければならないことに懸命に…丁寧にまめまめしく過ごすこと。とってもユーモラスなストーリーの中に「暮らす」ことの大切さが詰まってる。生きるってまるで喜劇!松岡享子さん、たくさんの豊かなおはなしを残してくださりありがとうございました♡2022/05/19
みつばちい
37
大好きな松岡亨子さんの遺作。松岡先生ののびやかなユーモアと暮らしへの愛が詰まっていました。私もこの二人と同じように、あれこれやりかけては他の仕事に取り掛かってしまうので、我がごとのようで笑ってしまいました。ほっこりする絵本を、病の中で思いついて降矢さんにお願いしてすごいスピードで作られたと聞きました。暮らしを楽しむこと、忙しいくてドタバタしててもそれでいいのよという先生のメッセージを受け取った気分です。もう一度あの笑顔にお会いしたかったです。2022/05/21
ほんわか・かめ
27
まめまめしいとはまさにこんな暮らしのこと。やらなきゃいけないことが次々に見つかって、老夫婦がせかせかと、でもほのぼのと暮らす。えんどうまめばあさんの繕った、そらまめじいさんのズボン(お尻)にキュン❣️(笑) 原案/松岡享子〈2022/福音館書店〉2022/06/22