感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
98
教科書体の本文が目にやさしい。おねえちゃんは「かえで」という名前の四年生。つくしちゃんが言うには、ちょっぴりおこりっぽくて、いばりんぼうだそうだ。姉妹のあいだには、小さなケンカもあるけれど、何と言っても、おねえちゃんが好きなんだろう。右足に不自由があるからか、ドッジボールのパスが回ってこないのを見て、妹として心を痛めるけど、「びっくりさせたいから」と、おねえちゃんは、ないしょで練習にはげむ。不自由も日常としてさらっと描かれるが、読んだあと、もしおねえちゃんに出会ったら、きっと温かい気持ちで迎えられそう。2022/10/25
はる
62
いとうみくさんらしい、優しくて繊細なお話し。2年生のつくしちゃんは、2歳年上のおねえちゃんが自慢。少し意地悪だけれど、頭が良くてピアノも上手なおねえちゃん。そして、歩くとき、少し右足を引きずります…。時々ケンカをするけれど、お互いを思いやる気持ちに溢れている。丹地陽子さんの繊細な絵が、いとうみくさんの世界に良く合っています。2021/04/11
とよぽん
58
2年生のつくしちゃんと4年生のおねえちゃん。姉妹の日常生活が、細かな機微まで描かれていて引きこまれた。おねえちゃんは、足に障害があって速く歩いたり走ったりすることができない。でも、何事にも頑張り屋さんで・・・。2歳上の姉を尊敬し慕いながらも、時々うらやましくてすねてしまうつくしちゃん。ほほ笑ましいきょうだいだ。2022/12/27
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
おねえちゃんが優等生で足が少し悪いという事で、自分の姉を思いながら読んだ。このおねえちゃんのように元気でハキハキはしていないけれど。姉妹の日常あるあるで、普段は口には出さないけれど、お互いを思い合っている姿に心が温まる。2023/05/14
Totsuka Yoshihide
43
いとうみく氏の作品。丹地陽子氏の絵に惹かれて読む。妹の視点で姉への気持ちがよく表現されている。妹から見ると何でもよくできるお姉ちゃんだが,実は足が不自由で,ドッジボールのシーンではがんばる姿にぐっとさせられる。妹思いの姉。姉妹のそれぞれの思いがずっしり詰まった作品でした。第68回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。2022/08/11




