出版社内容情報
「の」は不思議
「の」は、いつもことばとことばのすきまにこっそりいます。けれど、この「の」が持っている魔法の力で、ことばとことばが思いがけない出会いをしたとき、そこには見たこともない景色があらわれ、聞いたこともない物語がはじまります。この絵本を開いてみてください。「わたしの お気に入りのコートの ポケットの中のお城の……」。不思議な「の」に導かれ、時間も空間もこえた、終わらない旅に出かけてみませんか。
読んであげるなら:小学低学年から
自分で読むなら:小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
220
宇宙だぁ🤣 すごい宇宙よりも、もっと壮大な空想ワールド‼️ すごすぎる♬ ズームが果てしない。 そして1ページ1ページ戻ってジーッと探したくなる。 楽しい。2020/12/08
けんとまん1007
177
面白い。ページをめくるごとに、それが、画像から動画となって浮かんできた。そして、途中で、このオチは・・・と思たら、その通りだった。2020/12/28
シナモン
169
図書館本。わたしの~お気に入りのコートの〜から始まる空想の世界。こんなにも繋がっていくなんて!この次は…とページを捲るのが楽しくて、大人でもワクワクしました。丁寧な絵がまた素敵な世界観をつくってます。女の子、かわいいな。「Machi」とあわせて読むとより雰囲気を味わえると思います。いや~素晴らしかった!2019/12/06
kei-zu
168
若い頃、職場の先輩に「「の」は2つまで」と言われました。「~の~の~の~…」続けていくと、読み手が文章を終えなくなってしまう。えっと、結局なんだっけ? 本書は、「の」でつながる言葉と想像力の冒険。色鮮やかな色彩も楽しい。ページをめくった「の」の先は…2021/06/09
愛玉子
164
奥へ、奥へ、小さな宇宙はどこまでも繋がって、どこまでも広がっていく。ひとつひとつの世界がとても可愛らしく美しくて、じっくり眺めたいのと、リズミカルな「の」を重ねる文章がどこに連れて行ってくれるのか早く知りたいのとで板挟みに。どの頁もとても心惹かれますが、特に森の図書館や人魚の台所、ツリーハウス…いっそ吸い込まれたい!表紙と頁が同じサイズ、見返しもないという不思議な装丁(祖父江慎)は、丁寧にめくって一気に没入してほしい、という遊び心を感じます。開くたびに新しい発見をするのも楽しく、繰り返し眺めてしまいます。2021/03/03