出版社内容情報
多くの断面図を通して、見えない部分が分かる便利さを伝えます。断面図という視点によって、刺激的な経験ができる絵本です。何かを切った時の切り口を断面といいます。実際に切れない時でも、もし切れたら、と考えて「断面図」を描いてみましょう。この絵本では、たくさんの断面図が登場します。花瓶、車、家……。断面図によって、見えない部分の様子がよく分かります。工事をしたり、物を作ったりする人たちは、断面図をよく使います。断面図という視点を新しく得ることで、子どもたちは日常の見え方が変わるほど刺激的な経験ができることでしょう。
加古里子[カコサトシ]
著・文・その他/イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
89
この絵本のすごいところは、実際には切れないものも "もし切れたら" と考えて描いた断面図がたくさん載っていることです。表紙のピアノに始まり、花瓶、水道の蛇口、秤、エスカレータ、自動車、家....。そして、この絵本のさらにすごいところは、断面図が何の役に立つのか"は丁寧に説明しているのですが、個々の断面図の説明をしていないところ。だから、断面図をじっくりと見ながらいろいろ考えてしまうのです。"なぜ蛇口をひねると水が出てくるのか?”など.....子供も大人も探究心を刺激される絵本です。2019/03/24
たまきら
32
ピアノが大好きなので、表紙が気に入ったようです。「だんめんず」の説明から始まり、最後自分で断面を想像できるような内容に夢中になっていました。たまたま子猫の計測のためにはかりがあったので、これもタイムリー。写真のものもいいけれど、かこさとしさんの文章付きのこういう絵本はやっぱりいいですねえ!2019/05/25
はるごん
25
いろいろな断面図。普段気にしてない物の断面図を見れて面白かった。まるいホールケーキも良いけどカットされてるショートケーキの断面図って惹かれるんだよね。と私が思いつく断面図は ほとんどケーキ(笑)2019/01/19
マツユキ
13
ついつい「だめんず」と読んでしまう。野菜から始まって、楽器、車など、身近な物の断面図。子供にとっては、新しいお仕事の世界を意識しながらも、ほっこり楽しい絵本でした。断面図をテーマにした本は他にあるようなので、探してみたい。2021/03/08
遠い日
13
断面図のおもしろさは、何と言っても見慣れたものが魔法にかかったかのように、全く違う顔を見せること。中身を知らないものほど、おもしろさが増す。2018/12/01