出版社内容情報
戦後日本の子どもの本の世界に大きな足跡を残した瀬田貞二。担当編集者として関わった著者の言葉を通し、その仕事を振り返る。全5章と資料編からなるこの本は、2013年から14年にかけて東京子ども図書館主催でおこなわれた、本書著者・荒木田隆子氏の連続講座「瀬田貞二氏の仕事―『児童百科事典』と三つの評論集を読む」(全5回)をもとにしています。子どもの本をだれよりも早く深く楽しんだ瀬田貞二さん。子どもたちの幸せのために力を尽くしたその仕事のひとつひとつが、担当編集者として深く関わった著者の言葉で生き生きと語られていきます。
荒木田隆子[アラキダタカコ]
荒木田隆子 元児童書出版社の編集者。在職当時は、瀬田貞二氏の担当編集者として『落穂ひろい?日本の子どもの文化をめぐる人びと』『絵本論?瀬田貞二 子どもの本評論集』『瀬田貞二子どもの本評論集 児童文学論』などを手掛けた。また、「日本の昔話」全5巻、「にほんのわらべうた」全4冊など、子どもの伝承文化にかかわる本編集の仕事もあり、著書に『鈴木サツ全昔話集』(共著/福音館書店刊)がある。東京都在住。
内容説明
『三びきのやぎのがらがらどん』「ナルニア国ものがたり」など、子どもたちに愛され読み継がれる絵本やファンタジー作品の数々で、名翻訳者として知られる瀬田貞二氏。戦後の焼け跡が残る日本で「私は自らのあらゆる能力と時間を、子どもたちにむかって解放しなくてはならない」と決心した氏が、それからどのように子どもの本に関わっていったのか―。担当編集者として携わった著者が一九七〇年代を振り返りながら、生涯“自分流に子どもの本とつきあう暮らし”をつづけた瀬田貞二氏の軌跡をたどる。
目次
第1章 『児童百科事典』の時代
第2章 『絵本論』―「がらがらどん」と「おだんごぱん」と
第3章 『落穂ひろい』の日々
第4章 『児童文学論』―子どもへの憧れ
第5章 瀬田先生の「旅」
資料編(瀬田貞二著『絵本論』をすすめる―絵本の選択のために(松岡享子)
郵便机(余寧金之助))
感想・レビュー
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