出版社内容情報
毎日海を眺めている灯台は、渡り鳥を羨ましく思っていた。でも、ある嵐の夜、灯台は自分のいる場所、なすべきことに気がつく。岬に一本、灯台がたちました。生まれたての灯台の前に、漁船や客船や、魚や鯨が毎日行き交います。みんな知らないどこかから来て、どこかへ行くんだ……。そんな灯台のところへやってきたのは渡り鳥。彼らから遠い国の驚くような話をたくさん聞いた灯台は、自分はどこにも行けないことを痛感します。そしてふたたび訪れたある冬の日のこと、灯台は大嵐に襲われます。吹きすさぶ雨風のなか、灯台にできることとはいったい……?
斉藤倫[サイトウリン]
斉藤倫 1969年、秋田県生まれ。詩人。2004年『手をふる 手をふる』(あざみ書房)でデビュー。14年『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で長篇デビュー。同作で、第48回児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。詩集に『オルペウス、オルペウス 新しい詩人6』『さよなら、柩』(以上思潮社)、『本当は記号になってしまいたい』(私家版)、絵本に『いぬはなく』(絵 名久井直子/ヒヨコ舎)がある。また、『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』(PARCO出版)に編集委員として関わる。
小池アミイゴ[コイケアミイゴ]
小池アミイゴ 群馬県生まれ。セツモードセミナーで絵と生き方を学ぶ。フリーのイラストレーターとして1988年から活動スタート。 書籍や雑誌、広告等の仕事に加え、クラムボンやハナレグミのアートワークなど音楽家との仕事多数。1990年代はいくつかのバンドや、DJとしても活動。1996年より音楽と唄のための時間“OurSongs”をスタート。2000年以降は日本各地を巡り、地方発信のLIVEイベントや絵のワークショップを重ねる。絵本に『ちいさいトラック』(「こどものとも年少版」2013年5月号・福音館書店)『かぜひいた…』(教育画劇)などがある。
感想・レビュー
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シナモン
☆よいこ
seacalf
tokotoko
ベーグルグル (感想、本登録のみ)