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ボノボとともに―密林の闇をこえて

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784834080360
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

内戦下のコンゴ。混乱のなか、14歳のソフィーはボノボ(ヒトに最も近いといわれるサル)の子オットーとともに密林の奥深くへと逃げこむ。ふたりは次々と襲いかかる危機に立ち向かい、懸命に生きのびてゆく―。人間と動物の壁をこえた信頼と愛情の物語。2012年全米図書賞ファイナリスト作品。

目次

第1章 オットー
第2章 国はもうない
第3章 ボノボの世界
第4章 囲いの外
第5章 絶体絶命
第6章 残ったもの
第7章 コンゴ

著者等紹介

シュレーファー,エリオット[シュレーファー,エリオット] [Schrefer,Eliot]
1978年アメリカ・シカゴ生まれ。ハーバード大学卒業後、会社勤めを経て、作家としてデビュー

ふなとよし子[フナトヨシコ]
舩渡佳子。岩手県に生まれる。日本女子大学家政学部児童学科卒業。第一回外国絵本翻訳コンクール「最優秀」受賞を機に翻訳活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みー

11
平和を愛するボノボは、人間とDNAが限りなく近い。治安の安定しないコンゴ。その地で、ボノボを保護する少女と、1匹のボノボが、国の内乱に巻きこまれ、サバイバルをしていく姿を描いている。その描写がとてもリアルだ。コンゴでは「動物」という言語が「肉」をさす。戦争下では、ボノボでさえ「食肉」となる。限りなく人間に近い生き物ですら・・平和しか知らない私は、吐き気を覚える現実だ。ボノボの生態にも驚かされる。こう言った戦争の悲劇が今もどこかであるのだと考えると、是非多くの人に手に取って読んで、知って貰いたいと強く思う。2016/07/20

渡邊利道

1
14歳のアメリカ人とのハーフの少女が、離婚して離れていた黒人の母親が運営する最後の霊長類であるボノボの研究施設に滞在中のコンゴで、町で偶然見かけて救いたいあまり買ってしまったボノボの赤ちゃんを世話するうち、クーデターに巻き込まれ、母親が不在の施設が襲撃され、ジャングルを彷徨いボノボの群れに救われ、とサバイバルする。展開がハードで生物学的にもハードでぐいぐい引きつけられて読んだが、あとがきで本作を書くきっかけが物語に登場するのと同じ境遇のボノボの赤ちゃんの死だったというのを読んで落ち込んでしまった。2017/08/21

どんちゃん

1
常に戦争と隣り合わせの日常なんて、想像すら難しい。それだけ恵まれてるということか。アフリカの危険地域であるコンゴ民主共和国のことや、ボノボについて知ることができたのは良かったし、物語は興味深く読めました。2016/09/06

とっきー

1
内戦の様子がリアルに伝わってきて、フィクションとは思えませんでした。ソフィーにとって、オットーは守らなくてはならない存在であり、自分を支えてくれる存在でもある。人間だとかボノボだとかの境界線はなくて、ただ「私とあなた」の関係であり、とても新しい世界でした。2016/08/31

☆よいこ

0
コンゴ人の母とアメリカ人の父をもつ14歳の少女ソフィー。瀕死の状態で売られていたボノボを助け世話をし始める。戦争が始まり、ボノボの保護センターが襲われ、ソフィーはボノボ達と決死の脱出をする。心が揺さぶられるくらいにいい本に出会った。戦争と動物保護だと、先に読んだ「象使いティンの戦争」とだぶるかと思ったが、段違いに面白かった!2017/08/20

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