福音館創作童話シリーズ
はなこ 野の花 野のきつね

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  • サイズ A5判/ページ数 115p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784834027433
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

母さんぎつねから術を習っている子ぎつねのはなこが、さちという女の子と心をかよわせるようになる物語。

著者等紹介

しんきみこ[シンキミコ]
秦紀美子。1949年、兵庫県生まれ。大阪市立大学家政学部(現在、生活科学部)児童学科卒業。在学中から絵本や児童文学に親しみ、出版社勤務、ライターなどを経て現在に至る

なかいともこ[ナカイトモコ]
中井智子。1980年、京都市生まれ。東京藝術大学美術学部卒業(日本画専攻)。同大学院修了。2006年以降毎年、画廊や百貨店で個展を開く。横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やすらぎ

124
ひっそりとした山間の野原いっぱいに、桃色黄色紫色、撫子、おみなえし、桔梗。風が吹く度に花は首をかしげます。はなこは野原の真ん中で、両手に抱えられるだけの花を束ねて待っています。さっちゃんに見せてあげたい。…お母さんは心得帳から変身術を教えます。人間の女の子になって会いに行こう!注意点は水に濡れたとき術は効力を失うこと。雨に濡れたって大丈夫だと思うけれど。ワクワクドキドキ、お話が進みます。パラパラと雨が降り、お日様に照らされてきらきらと道は輝きました。狐の嫁入りです。思い出とともに虹に向かって進みましょう。2021/06/09

はる

66
何て優しい世界。懐かしく、心が温まる。ずっと読んでいたくなります。山に住む母親きつねと、生まれたばかりの子ぎつね。子ぎつねはやがて、村に住む人間の幼い女の子と仲良しになります。女の子は母親が病気のため、村に一人で移って来たのでした……。挿絵のなかいともこさんは日本画家。繊細で美しい色彩がとてもいい。2019/04/15

ぶんこ

42
感想行方不明につき、再度書き込みました。人間と仲良くしたい子狐「はなこ」と、母と離れて暮らす優しい女の子「さち」が心を通わす。その時々に描かれている絵が素晴らしくて、自然とはなことさちと一緒に居るような気分になっていました。狐と人間といった種族に関係なく、心を寄せ合える友の存在を信じさせてくれるようです。2019/05/26

はるぽん🐰道草中🐱

41
とんとん山の、きつねのはなこの物語。春に生まれ、かあさんぎつねから、「こころえちょう」に書かれてある、きつねとして生きる術をひとつひとつ教わっていく。はじめはうまくできなかったけれど、人間の女の子さちとの出会いをきっかけに、どんどん上達していきます。季節は春からまた次の春へ…はなこは最後のページの術も完成させ独り立ち、お嫁さんに。かあさんぎつねが、はなこのお宮参りに用意した、さくら布の晴れ着。はなこが雪布で作った野の花模様の花嫁衣装。母が娘を、はなこがさちを想う気持ちに胸が熱くなりました☆2015/08/27

クサナギ 「読んでる本」=「バイブル本」

10
人間の世界に憧れる、こぎつねのはなこと、内気な少女さちの交流のものがたり。四季の移ろいが美しい、かわいらしいお話でした。朽木祥『彼岸花はきつねのかんざし』と似た雰囲気で、せつない結末を予想してしまいましたが、せつなくも優しい、素敵な結末でした。2016/01/12

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