ぼくとサンショウウオのへや

メイザー，アン【作】〈Ｍａｚｅｒ，Ａｎｎｅ〉/ジョンソン，スティーブ〈Ｊｏｈｏｎｓｏｎ，Ｓｔｅｖｅ〉/ファンチャー，ルー【絵】〈Ｆａｎｃｈｅｒ，Ｌｏｕ〉/にしかわ かんと【訳】

福音館書店（2011/03発売）

• サイズ B4判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 25X27cm
• 商品コード 9784834026023
• NDC分類 E
• Cコード C8745

内容説明

「いっしょにくらそうよ」しょうねんはサンショウウオをみつけていいました。いえにかえると「サンショウウオはどこでねるの？」「だれとあそぶの？」「えさは？」と、おかあさん。しょうねんはサンショウウオがしあわせにくらせるようにへやにいろいろなものをもちこみますが…。一ぴきのサンショウウオから生きものたちのつながりが見えてくる。

著者等紹介

メイザー，アン［メイザー，アン］［Ｍａｚｅｒ，Ａｎｎｅ］
作家。アメリカ、ニューヨーク州生まれ。学校を抜け出して図書館に通うほどの本好きだったが、作家になるつもりはなく、シラキュース大学で美術を専攻。後にパリ、ソルボンヌ大学でフランス文学を学ぶ。パリ滞在中に文章を書き始めるが、絵本のための文章に興味を持ったのは第一子誕生後であるという。ＹＡ向けアンソロジーの編者としても活躍。ニューヨーク州イサカ市在住

ジョンソン，スティーブ［ジョンソン，スティーブ］［Ｊｏｈｏｎｓｏｎ，Ｓｔｅｖｅ］
ミネソタ州生まれ。多くの雑誌のイラストレーションを手がけたが、１９８９年頃より妻のファンチャーと共同し児童書の絵を描き始める

ファンチャー，ルー［ファンチャー，ルー］［Ｆａｎｃｈｅｒ，Ｌｏｕ］
ミシガン州生まれ。夫のスティーブ・ジョンソンと２０年以上、共同チームとして書籍や商業美術のイラストレーションを作成

にしかわかんと［ニシカワカント］
１９７５年福岡県に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科助教。京都大学博士（人間・環境学）。専門は動物系統分類学。特に両生類の仲間に興味を持っている。東アジアおよび東南アジアでフィールドワークを続けて、現地の両生類の分類の整理、系統推定、進化史の解明に取り組んでいる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[澤水月]

両生類でマジックリアリズム！「森で拾う」「水チャプチャプ飲む」とか嘘ばかりだけど空想可愛いから許す！ どうやって飼うの？ 屋根取れば鳥も… 筒井康隆の「嘘と法螺」片足のおまわりさん的な可愛いお話。解説後書きの「二本足で立ちません」とか含めシュールで良い（笑）。でもその裏表紙可愛さにやられた！（筒井の：下駄をなくした子を叱る→泥棒が取ったんだもん→なぜおまわりさんに言わない→泥棒がおまわりさんだった→なんの役にも立たないでしょ→片脚のおまわりさんだから！このエピ大好きで笑える詐欺話のたび思い出す）

2015/12/23

[みっくす]

サンショウウオを部屋で飼いたい男の子。どこで寝るの？餌はどうするの？とお母さんから聞かれて、想像が膨らみます。動物が生きていくことはどういうことか、男の子の愛情溢れる視点で教えてくれます。動物学者の訳者によるあとがきも含めて何度も読みました。いろんな昆虫やドジョウやカエルを飼っている息子にもぴったり。素晴らしい絵本でした。購入も検討しようかな。

2016/07/03

[小夜風]

【図書館】苦手なので遠目に読みました(笑)。でもキレイな絵にうっとり。お話は、え？これで終わり？って思いました。サンショウウオはお部屋では暮らせないから連れて帰るのはやめようねってなると思っていたので…。そこまでして飼いたいかな…というか飼って良いのかな？

2015/03/07

[たまきら]

オタマさん一人読み、オカン後追い。アカハライモリ数十匹と共棲している我が家ですが、両生類は所詮水から離れられません。（とかげにすればよかったのになあ）と思いつつも、なんとなくルソーが「森の生活」で語っていた何かを思い起こさせられました。理想と現実の間で失望しているような、憧れのシャボン玉のような。無邪気さと言うか。絵が素晴らしいです。

2018/08/04

[mntmt]

素敵だ。サンショウウオを部屋で飼うために、部屋がどんどん森のようになっていく。男の子の夢なんだろうな。そして何より、サンショウウオがかわいい！柔らかくあたたかな質感の絵も好き。あとがきに、サンショウウオについて”もっとくわしく”書いてあり、興味深かった。原題:The Salamander Room

2015/10/22