内容説明
ハハハの島に雇われたハハハの楽隊7人組は、子どもの誕生から葬式まで駆けつけては音楽演奏。でも実はこの楽隊、怪盗だったのだ。長谷川四郎作「アラフラの女王」より。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
38
ある島に来た7人の楽隊。楽器がない代わりに自分の身体を使って音楽を奏でられる7人を雇った島では音楽が溢れることになるが・・・。「しんじまっただー」の場面は『天国に行った酔っ払い』が脳内でグールグルと再生(笑)更に新聞記事の所が原作者の他の著書の宣伝や他の絵本の内容を取り入れたニュースが織り込まれているのに気づいた時は爆笑していました。そしてアラフラの女王盗難疑惑が明らかにされていないように見えて・・・、結局、そうかーい!最後のページが夕暮れにも、海に捨てられるアラフラの女王にも見えるのが何とも意味深でした2025/05/03
いっちゃん
9
ストーリーはわかったようなわからないような話だったけど、冒険のようなワクワクした感じは好きだった。2016/12/08
遠い日
4
長谷川四郎氏の「アラフラの女王」を下敷にしたお話。高橋さんのことばのリズムがよく、柳生さんの赤の絵はインパクト大。どこからともなくハハハの島にやってきた7人の楽隊。楽器を持たずに音楽を演奏する謎めいた彼ら。正体が明かされても、そのみごとな仕事っぷりに、なんだか小気味よささえ感じてしまう。おまけに、持ち出したものの価値には重きを置かない潔さ。ここで生きてくる最初の「やってみなきゃ わからんね」ということば。元の話を読んでみたくなりました。2014/09/08
ととろ
2
福音館の本はいつも手放しで褒めていますが、これはもしかして、初めてよくわからなかったかも???すごく変わった本でした。2016/04/30
ろみこ
2
鮮やかなピンクに黒一色で怪しい7人組。インパクトある表紙絵に惹かれて息子が借りてきた本。ちなみに中の絵は赤で描かれている。「うまくいかな?やってみなくちゃわからんね」の冒頭のセリフがエラく気に入った様子。~突然とある島に現れたハハハの楽隊。楽器はもっていないけど、全身使って音楽を。寝る場所と食べ物を報酬に半年経って、ある日新聞に載ったのは…。なんだろう能天気なこのかんじ。新聞の内容が楽しい〜。突然やってきて突然去った彼ら。なんの執着もなく、心の赴くままこれからどこへ行くのかな?2014/09/27