内容説明
「めんどくさい!」と、歯をみがかないで遊んでいたら、ゆうちゃんの歯がとんがってきました。「きばがある子は、オオカミさんの子におなり!」おかあさんに言われて、ゆうちゃんはオオカミのところへ行きます。そこで「めんどくさい!」と帽子を脱がずにお昼ごはんを食べていたら、角が生えてきました。「角がある子は、オニさんの子におなり!」オニのところも追い出されたゆうちゃんは、“めんどくさいサイ”の子になります…。身近なテーマから生まれた愉快なお話。
著者等紹介
西内ミナミ[ニシウチミナミ]
1938年、京都に生まれ、香川県(直島)、宮城県、秋田県などの海山で育つ。東京女子大学卒業後、広告会社にコピーライターとして約10年勤務。堀内誠一氏のすすめにより、はじめての絵本『ぐるんぱのようちえん』を書く。幼年童話も多数発表。地域で子どもの読書推進運動にも永く関わっている。東京在住
なかのひろたか[ナカノヒロタカ]
1942年、青森県に生まれる。1964年、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。卒業後、アニメーション・スタジオ、デザイン会社勤務を経て、現在は絵本の創作に取り組んでいる。東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
71
絵本。歯を磨きなさい/帽子を脱ぎなさい/おしりを洗いなさい/何をいわれても「めんどくさい」と言うことを聞かないゆうちゃんは、とうとうひとり森の奥へ入って行った。最後に出会った毛むくじゃらの「めんどくさいサイ」はゆうちゃんとそっくりだった。▽子供に読んであげたらいい。2021/05/09
ヒラP@ehon.gohon
24
歯を磨かないと牙があってくる、防止を被ったままでいるとツノが生えてくる、お尻を洗わないと尻尾が生えてくるが、風呂に入らないでいると毛が生えてくる、想像すると不潔きわまりない姿を想像してしまいます。 どうも面倒くさがり屋への戒めエンターテイメントですが、笑って読めてしまうのは、これほどの面倒くさがり屋はいないからでしょう。 ちょっぴり路上生活者を思い浮かべてしまいました。2023/11/02
たーちゃん
24
私も言いがちな面倒くさい。言ってはならん言葉だと思います。息子にもそのことを言うと「〇〇くんは言わないよ!」と言っていました。2022/03/14
おはなし会 芽ぶっく
15
ゆうちゃんは何でもめんどくさい!子です。洋服に着替えて歯を磨きなさいというお母さんに、めんどくさい!と言うと、歯がとんがって伸びてきました。そんな子はオオカミさんの子におなり、と言われパジャマのまま行ってきます。オオカミ・オニ・トロル・めんどくさいサイとそれぞれの家に行きますが…。くりかえしの文と、数を数えられるところも楽しい絵本です。2021/05/07
南
15
ゆうちゃんの「めんどくさーい」と言って逃げる姿は、小さい頃の自分のよう(苦笑)。間違っていることをしていって、大人になっていくものだと思う。2017/01/31