オホーツクの十二か月―森の獣医のナチュラリスト日記

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  • サイズ A5判/ページ数 327p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784834021936
  • NDC分類 K450
  • Cコード C8095

内容説明

豊かな土と水と風、原始の姿を残す防風林。道東・小清水町で傷ついた野生動物の保護と治療とリハビリに全力をそそいできた著者が、写真と文で生き生きとつづる四十年の自然誌。生きものたちの声と、息づかいが聞こえる。

目次

四月
五月
六月
七月
八月
九月
十月
十一月
十二月
一月
二月
三月

著者等紹介

竹田津実[タケタズミノル]
1937年、大分県生まれ。獣医師。1963年より北海道東部の小清水町農業共済組合家畜診療所勤務、1970年同診療所所長。1966年以来、小清水町においてキタキツネの生態調査を続ける。1972年、傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリ作業を始め、1979年からはナショナル・トラスト「オホーツクの村」建設運動に参加、現在に至る。映画『キタキツネ物語』企画・動物監督。著書『子ぎつねヘレンがのこしたもの』(偕成社)が『子ぎつねヘレン』として映画化され、2006年3月に封切。写真集・エッセイ・絵本のテキストに多数の仕事がある。2004年より、北海道中央部の東川町に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fu

7
児童書。とはいえ量的にも質的にも大人が読んでも充分読み応えがある充実した内容。北海道東部に暮らす獣医さんによる自然観察の記録。瀕死の子ギツネヘレンの話に泣かされ、貧血になりそうなほど強烈な吸血アブの話に笑い、天然記念物である生き物を商品とした産業を生まれる矛盾や、アウトドアは自然消費活動にすぎない等自分の思い違いしていた事について考えさせられたり。写真も多くて楽しい一冊。2014/05/04

nue

3
竹田津実先生の本は子ぎつねヘレンやすずめのチュンの話などの児童書でよく読みました。この本はオホーツクの自然の風景が手に取るようにわかるし写真もとても美しい。素晴らしい自然のことだけではなく、考えさせられるエピソードも(ただ殺すだけを目的とした狩り。それによる野生動物への鉛中毒被害、など)。北海道で自然観察しながら日々暮らせたら幸せかもなんて思うけれど、実際は厳しい自然環境についけいけないだろうな。この本だいぶ前に購入して積んだままで反省。(直筆サイン入りだったので購入)2024/07/22

MA

3
北海道は日本とは思えない自然がたくさんある。四季折々のダイナミックな自然の描写が心を打った。2017/02/06

へへろ~本舗

3
オホーツクの12か月を獣医師の筆者が写真と共に描く。涙でいっぱいの瞳で見つめてきた子狐ヘレン(これは別に本が出ているので早速ぽちった)や雌ギツネ・センなどの患畜の話、農薬中毒で死んだコムクドリ達、散弾銃の鉛散弾で鉛中毒となった動物達、そこから始まった環境問題対策、給餌により人々が注目している天然記念物のみが増え昔から普通にいた蛍や蛙などがいなくなりカーソンが警告した「沈黙の春」が近づいてきている現状。美しく逞しい自然の姿だけではないこれからの自然の姿を考えさせる本である。2016/01/04

rinrin

1
竹田津先生の本は、文章も写真も動物や自然に愛する愛にあふれているのを感じる。2018/03/02

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