内容説明
1930年代初頭のモンマルトル。みなしごになったオリヴィエは、母のいとこ夫婦の部屋に身を寄せました。押しよせる不況と忍びよる戦争の影、それでもこの界隈にはあけっぴろげな庶民のエネルギーが息づいています。個性的な住民の集う街に包まれ、励まされて、多感な男の子は少年期へと踏みこんでゆきます。小学校上級以上。
著者等紹介
サバティエ,ロベール[サバティエ,ロベール][Sabatier,Robert]
1923年、パリに生まれる。幼くして両親を失い、労働のかたわら勉学に励む青春期を送った。第二次大戦中は対独レジスタンスに参加。戦後、文学者として出発し、多くの詩集と小説などを著している。アカデミー・ゴンクール会員。パリ在住
堀内紅子[ホリウチモミコ]
1965年、東京に生まれる。74年から81年までを、家族とともにパリ郊外のアントニー市ですごす。慶應義塾大学文学部卒業。東京都在住
松本徹[マツモトトオル]
1951年、山口県に生まれる。一橋大学社会学部卒業後、出版社勤務。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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