内容説明
およそ200年前、カラフト(今のサハリン)とアムール河流域の調査をおこなった間宮林蔵の、1年2ヵ月におよぶ北方探検を描いた、壮大なスケールの絵本です。デレンという無人の土地で夏の2ヵ月だけ開かれる北方民族の生命力あふれる祭典を、型染め技法の版画で高らかに歌い上げました。
著者等紹介
関屋敏隆[セキヤトシタカ]
1944年、岡山県津山市に生まれる。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)工芸科染織専攻卒。千葉県山武郡大網白里町在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
162
間宮林蔵が旅をした、樺太からアムール川流域にあるデレンというところまでの行程を描いた絵本です。大人の私にとってもかなり興味深く読むことができました。白と黒が基調でごつごつした感じの筆使いが北方の厳しさをかなりあらわしているように感じました。樺太を旅行していたのは知識としてありましたが、アムール川流域まで行っていたとは知りませんでした。2017/01/30
まーくん
86
読み友さんの「読みたい本」で知り、早速図書館にリクエスト。以前より間宮林蔵や樺太に興味があり、幾冊か関連書籍を読んだが、こんな絵本があったとは!1808年の幕命による松田伝十郎と間宮林蔵による樺太奥地調査から。満足する結果が得られず翌年、林蔵は再度、西岸の調査へ。北端近くに達した後、更に海峡を渡り大陸側の調査を決行。アムール河を遡上、清朝の役人が出張してくる臨時の交易地デレンに達し、朝貢貿易の様子や諸民族の交易の様子を見る。林蔵は樺太・アイヌやサンタン人など原住諸族の手厚い協力を得て使命を果している。⇒2025/09/21
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
57
日本最北端の地・宗谷岬からはサハリンが見える。今の船と比較して何とも頼りない船で探検した間宮林蔵。後に彼は伊能忠敬と子弟の交わりを結んでいる😊右も左も分からない中をよく行ったものだと感心、感動する。現地では暖かくおもてなしをされていてホッとした。彼の足跡を追った著者も凄い✨✨✨2024/07/23
ヒラP@ehon.gohon
30
間宮林蔵の北方探検の壮大なドラマです。 鎖国制度の下、酷寒の地を辿り歩く苦労と執念を知り、かの地に様々な民族が生活していたことを知り、そういう史実の末に現在があることを学びました。2020/06/25
魚京童!
26
デレン。どこ?グーグルが教えてくれない。というか何語?アイヌ語で検索できないのかな?ロシア語でそれらしいところが見当たらなかった。地図を見るとツィムメルマノフカ当たり?衛星画像みてもすごいところだよね。こんなところの生活ってどんな感じなのか想像すらできないよね。2020/07/28