内容説明
小さい飛行機に乗って、スモールさんは空を飛びます。操縦の手順をひとつひとつ丁寧に表した文章と明快な絵が、読者をスモールさんの世界に引き込むことでしょう。
著者等紹介
わたなべしげお[ワタナベシゲオ]
渡辺茂男。1928年静岡市に生まれる。慶応義塾大学卒業。ニューヨーク公立図書館勤務、慶應義塾大学文学部教授を経て、子どもの本の仕事に専念
レンスキー,ロイス[レンスキー,ロイス][Lenski,Lois]
1893年オハイオ州(アメリカ)に生まれる。子どもの頃に絵を描き始め、オハイオ州立大学で、デザイン、レタリング、製図を専攻。その後、ニューヨーク、ロンドンで絵を学ぶ。挿絵を担当した作品も数多くあり、作品総数は90冊あまりにのぼる。1974年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuki
54
穂村弘さん『ぼくの宝物絵本』の「色数問題」で紹介されていた絵本📕オリジナル版の今作とカラー新版を読み比べ😊カラー新版では、色以外にも文章や文字フォントも変更点があります。ちょっとしたことだけれど、より分かりやすくなっているように思います。昔のひこうきだったら、この絵本を読めば操縦できちゃうんじゃないか、とさえ思いました😏それぐらい詳しく丁寧に描かれています✨2019/02/28
けんちゃん
17
レンスキーさんの「スモールさんシリーズ」2冊目。これも1938年初出。第2次世界大戦前夜、ひこうきに対する社会の目はどうだったのだろう…などど難しいことを考えてしまいました。ひこうきは尾輪式…よくわかりませんが、スモールさんがかっこういい飛行機乗りだということは間違いありません。2012/02/09
遠い日
13
尾輪式飛行機の操縦の方法、着陸の方法について、いやに詳細に描きこまれていて、何やら本格的な飛行機の本の印象。パイロットのスモールさんは、緊張しながらも余裕の自信で、空をいく。操縦の技量も、宙返りで読み手にアピール。ちょっとドキっとするシーンは他にもあって、スモールさんのシリーズでは異色のイメージ。2016/07/12
カッパ
10
スモールさんのひこうき。2歳4ヶ月には字が多いのか最後までたのしめず。また今度ね。2021/08/25
ごんたろう
9
スモールさんは小さい飛行機のパイロット。点検、安全確認、準備をして出発。専門用語も含め記述は詳細である。出発してから水平飛行に移る。旋回したり宙返りをしたり、そこから見える風景についてのパイロットの心境、エンジントラブル等、かなりの情報量である。本書は「小さい」からといって嘲笑すべきではないこと、そこには複雑な人間の知恵と工夫が凝縮されていることを描く。一つひとつ丁寧に扱っていけば、大きなことを成し遂げることが出来る。そんな人間の素晴らしさを感じることができる。1938年作品。科学が光り輝いていた時代だ。2015/10/10