感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
30
ときに厄介で、そして厄介なクズにスポットをあてる。蔓を伸ばし地を縛り、林縁を覆うさまをポジティブに紹介。葉っぱの虫喰い痕は楽しいアクセント。マント群落の植物画も見どころ 。◉ 葛粉という天恵「ほそい つるに、こんなに おおきな ねがあるなんて ふしぎだね」その大きさ、実物見たらびっくりすること請け合い。◉花は地味だが甘やかに美しい(色の無い秋の林床の、黒い落葉の上に散じた花弁は紫に燐光するかのようです)◉…しかしラストの「はる、つるから でた くずの しんめ」には、やはり厄介という感情しか湧かない。2020/02/19
紅生姜
4
公園のフェンスや空地でよく見られる「くず」。最盛期には1日に30cmもつるを伸ばすといわれています。地面の下には大きな根があって、ここに蓄えられた養分を使って、春から夏のあいだ、どんどんつるを伸ばし、葉を繁らせているのです。つる植物の生命力の強さは、恐怖と紙一重。2017/09/26
kor
1
くず…茂ってますねえ…。一日に30cmも伸びるなんて凄い。いつも目にするたびうわ~と思ってしまいますが、土が流されるのを防いだり、森を守ってくれているという一面も。無闇に除草するのもよくないのね。くず餅おいしいしね!2023/08/05
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- 和書
- 時の雫 - 中山杲句集