出版社内容情報
中米の小国、内戦下の難民キャンプで出会った3歳の少女の成長と暮らしぶり、それをとりまく社会の変貌を20年にわたって追った入魂のルポルタージュ。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
内容説明
難民キャンプで育った少女と、もと少年ゲリラ兵―ふたつの人生がめぐりあい結ばれる物語に、民衆の現代史がくっきりと浮かびあがる。二十年にわたる取材が結実した、心打つフォト・ルポルタージュ!小学校上級以上。
目次
1 難民キャンプの神様(小さな神様との出会い/一九八二;エル・サルバドル再び/一九八四‐八五;大攻勢の中で/一九八九‐九〇;内戦の終結/一九九五・一九九七;大地震に見舞われて/二〇〇一)
2 ふたつの軌跡
3 内戦の子どもたちはいま(サン・サルバドルで;首都を離れて;難民キャンプの今日)
4 ヘスースの結婚式
著者等紹介
長倉洋海[ナガクラヒロミ]
1952年、北海道釧路市生まれ。写真家。1980年よりアフリカ、中東、中南米、東南アジアなど世界の紛争地を訪れ、そこに生きる人々を見つめてきた。写真集に『サルバドル―救世主の国』(日本ジャーナリスト会議奨励賞/宝島社)、『マスード―愛しの大地アフガン』(第十二回土門拳賞/新装版・河出書房新社)、『人間が好き―アマゾン先住民からの伝言』(産経児童出版文化賞/福音館書店)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Carlos
17
内戦の傷跡。今米国とイランドンパチだけど、戦っても良いことないよ。2020/01/07
sasha
10
内戦のエル・サルバドル。国内難民が暮らす難民キャンプで暮らす人々を撮影するなかで出会ったのが、「キリスト」の名を持つ少女ヘスース。内戦に続き大地震に見舞われたエル・サルバドルを描きながらも、ひとりの少女の成長を追った記録でもある。ヘスースが母になり元少年ゲリラのフランシスコと結婚式を挙げる様子を読んでいると、こちらもヘスースの親戚になったように顔がほころぶ。小学校高学年以上向けの児童書だが、子供だけに読ませるのは勿体ない。表紙は愛くるしい笑顔のヘスース、裏表紙は結婚式当日のヘスースとフランシスコ。いいね。2017/11/19
moe
4
新進戦場カメラマンが戸惑いながら、エル・サルバドルの内戦を撮りつつ、自分の道を探していきます。何度も同じ難民キャンプや市場に通い、何年もかけて子どもたちの成長を見守っていく目は暖かいです。2011/04/25
aray
0
ドキュメンタリーも良い2023/02/07