出版社内容情報
「赤ずきん」「白雪姫」など、34編を収録。生き生きとした日本語と美しいさし絵が、グリムの世界を再現します。(F-6)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
「赤ずきん」「白雪姫」「金のガチョウ」「腕のいい狩人」「おいしいおかゆ」など、よく知られたお話から珍しいお話まで、ぜんぶで三四編の昔話を収めています。昔話の語り口を生かした、わかりやすくて生き生きとした日本語が、美しい格調あるさし絵と共に、グリムの世界を見事に再現します。小学校中級以上。
著者等紹介
ホフマン,フェリクス[ホフマン,フェリクス][Hoffmann,Felix]
1911年、スイスに生まれた。青年時代はドイツの美術学校で絵を学び、卒業後、故郷のアーラウでさし絵の仕事を始める。版画家としてすぐれた仕事をする一方、ステンドグラスや壁画の制作にも力を入れた。1957年に作った絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』で、ドイツの年間優秀賞に選ばれた。その後、グリムの昔話や聖書を題材にした美しい絵本を数多く制作した。1975年没
大塚勇三[オオツカユウゾウ]
1921年、中国東北地方で生まれた。東京大学法学部卒業。外国の児童文学の翻訳紹介や民話の再話などをおもに手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こくーん
2
図書館本。半年前くらいから、何回も借りている。このシリーズ3巻のなかで、この第2巻がいちばん子供たちに読み聞かせてる回数が多い。下の子年長には白雪姫、上の子小3にはのんき男が大人気。内容的にいいのかとも思うけど…ぺテロさまの「死者よ、立て」あたりが好きらしい。最後、とんちの効いたラストになってて、ここは面白い。つぐみのひげのお話は、ホフマンの絵本と訳文が同じだった。訳者も同じだからか。でもやっぱり好き。また、その他の話も、第1巻より気に入った話が多く、シリーズ中いちばんのお気に入り。購入決定。2021/04/28
ヒラP@ehon.gohon
1
グリム童話の文庫本の第2集を読み始めて、今回はかなり厳しさを感じました。 理不尽さ、邪悪さ、様々な罠が童話にあって、心地よい落ち着きどころを見つけられない脈絡のなさをもった童話の多いこと。 童話を読んでいて、膨らんできたイメージが裏切られることが多くて、多少疲れをかんじた作品もありました。 逆に、読み親しんでいるグリム童話が、選りすぐられてきたことが実感できました。 グリム童話は子どものためだけの童話でないことを再確認しました。 グリム童話の罠は、魔力でもあるかもしれません。 2012/03/18
茨木あき
0
このお話たちが集められた当時の価値観なんだろうけど、とりあえず王子様とお姫様が結婚すれば幸せでめでたしめでたし、ってお話が多いなと思った。現代だと、結婚するまでの過程の心の動きとかを物語にするけど、昔話だともう王子様とお姫様が揃ったら即結婚、って感じなんだなぁ。2023/07/05