子供の科学・サイエンスブックス<br> 菌類の世界―きのこ・カビ・酵母の多様な生き方

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子供の科学・サイエンスブックス
菌類の世界―きのこ・カビ・酵母の多様な生き方

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  • サイズ B5判/ページ数 94p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784416211106
  • NDC分類 K474
  • Cコード C0340

出版社内容情報

キノコ・カビ・酵母など「菌類」の生態をわかりやすく紹介。生活環や人間の暮らしにどれだけ役に立っているか豊富な写真で見せる。

カビ、キノコ、酵母といった菌類の世界をわかりやすく紹介します。微生物やウイルスについて科学的に紹介されている本はありますが、「菌類」を明確にとらえた本はこれまでありませんでした。そのため、ビフィズス菌が菌類の仲間のように誤解されていることがあります。本書では、「菌類」の生態を明らかにし、菌類の中でも特徴的なカビ・キノコ・酵母を中心に、生活環などをくわしくまとめています。キノコなどは肉眼で見ても興味をひきますが、カビや酵母などは顕微鏡で見るとビジュアル的にインパクトがあります。子供が自分で挑戦できるカビの観察方法なども掲載。菌類が微生物の中でどのような位置づけを明確にする本です。

■第1章 菌の正体にせまる…遺伝子の変化で進化する生物/原核生物と真核生物/生物の分類/地球の歴史と生物の歴史 ■第2章 菌のニセモノ・ホンモノ…原核細胞をもつ菌ババクテリア/変形菌/細胞性粘菌/カビ・キノコ・酵母/バイキンは悪者? ■第3章 カビを科学する…カビのつくり/カビは地球のお掃除屋さん/カビの美術館 ■第4章 酵母を科学する…単細胞の姿で生きる酵母/食生活を豊かにする菌株たち/胞子の秘密 ■第5章 キノコを科学する…キノコは菌糸の集まり/木の子?親の子?/大地のネットワーク/担子胞子をつくるキノコ/子のう胞子をつくるキノコ/キノコの生活環/菌類の分類 ■第6章 ヘンな生活をする菌類たち…昆虫に寄生する冬虫夏草/罠をしかけてエサをとる線虫捕食菌/海や川に暮らす菌類/水中の菌をつかまえよう/シロアリが栽培するキノコ/植物の大敵植物病原菌/藻類と暮らす地衣類 ■第7章 菌類と人間の暮らし…カビを食べる、キノコを食べる/人類を救ったカビの汗/カビでつくる工芸品/住まいにはびこる汚染菌/菌類の力で害虫退治/土壌菌を育ててみよう ■第8章 日本人の英知/日本食に欠かせない麹/タネ作り/コウジカビの故郷/いろいろなコウジカビ/コウジカビの遺伝子からわかること/コウジカビを観察しよう ■用語集・さくいん

【著者紹介】
細矢剛(ほそやつよし)国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ 博士(理学) ヒアロスキファ科菌類の系統分類学的研究、日本産チャワンアケ類のフロラ調査 製薬会社の研究員を経て、現職。共著「カビ図鑑」(全国農村教育協会)

目次

第1章 菌類の正体にせまる
第2章 菌類のニセモノ・ホンモノ
第3章 カビを科学する
第4章 酵母を科学する
第5章 きのこを科学する
第6章 ヘンな生活をする菌類たち
第7章 菌類と私たちの生活
第8章 日本人の英知・コウジカビと麹

著者等紹介

細矢剛[ホソヤツヨシ]
1963年東京都生まれ。国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ長。専門は菌類の系統分類学、特にチャワンタケを中心とした菌類を扱う。菌類をテーマにした展示を企画したり、菌類の役割や重要性などについて講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青雲空

8
低山歩きをしていると、今年は悪い意味でキノコの当たり年かと思う。カエンタケやドクツルタケという猛毒キノコを見かけるから。 キノコとその仲間、真正細菌との違いを勉強するために、借りてきた。子供の本は侮れない。 2022/09/14

ジュリ

4
納豆菌や乳酸菌は菌類ではない。菌類とは酵母、カビ、きのこのこと。この違いがわからなかったのだけれど、写真やイラスト付きで丁寧に解説してくれていて、わかりやすい本。2018/05/17

6haramitsu

1
納豆のネバネバはバクテリアだったんだ〜!それがあんなに美味しいのね。冬虫夏草みたいな寄生するやつ超こわい。線虫捕食菌とかすごすぎる。。。そしてそういった菌を使った生物農薬があるとは。。。菌の世界すご!2021/03/02

mick

1
細胞はよく見ていたが、菌類は未知。小さい頃にこのような本に出会っていたら顕微鏡で見ただろうなあ。それにしても分類がややこしい。2016/07/19

yasuko

1
菌類はやはり理解するのがなかなか難しい分野だと、この本を読み終わった今でも思う。この本を通して「生物農薬」というものの存在を知り、そのことに対してとても興味を持った。人間は本当にいろいろなことをうまく利用して生きて来たんだなと感心した。まだまだ知らないことが多い。2012/07/10

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