出版社内容情報
山姥とその娘まゆの愉快で不思議な日々。天狗、河童、雪女に化け狐……大きな鬼からなもない小さな生き物まで、山住まいの仲間たちが豊かな自然の中で生き生きと活躍します。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
北の呼ぶ子をひと吹きすれば、いつでも“まゆ”が飛んでくる!雲に乗って雪女と追いかけっこをしたり、沼のカッパとすもうをとったり、クルミの蜜煮をほおばったり…やまんばのひとり娘は、きょうも元気いっぱい!小学校中級以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
149
私はジジイですが結構面白く楽しめました。山姥という若いお母さんとまゆという娘とその友達の啓太が主人公でそのほか様々な昔話の主人公たち(雪女、木魂、天狗、雷、キツネなど)もでてきます。山の贈り物が栗の密煮やヤマモモのお酒などなどおいしそうです。みんなが非常にいい人たちで、読んでいて日本版ムーミン谷ではないかと感じています。2017/01/04
はる
77
若い山姥のお母さんと娘のまゆ、そして人間の男の子・啓太のほのぼのとした物語。「山姥」だけれど若くて颯爽としたお母さんが格好いい。とても強くて、山に住む河童や天狗、雪女…不思議な「モッコ」たちも敵いません。それにこの山姥のお母さん、とにかくたくさん料理を作ります!山姥餅に山姥汁、ヤマモモの砂糖煮やクルミの蜂蜜煮…。豪快だけれどとても美味しそう。最後の超巨大なケーキ笑。みんなで大騒ぎする夜祭りのシーンが楽しかったです。2017/09/19
ゆみねこ
64
読み友さんの感想から。格好良い山姥母さんと一人娘のまゆ、人間の友達・啓太。山の恵みの素晴らしさ、まゆの可愛らしさ、なんといっても山姥母さんが素敵です!2018/06/14
ぶんこ
46
山姥山のてっぺんに住む山姥母さんがかっこいい。山姥母さんに子供が産まれた冬から、1年目のお誕生日までの1年間の山での春夏秋冬がイキイキと描かれています。山姥の子のまゆと人間の子の啓太が仲良くなり、雲に乗って冒険?するのも楽しいし、美味しそうな料理がたくさん出てきて「揚げコロ」「山姥餅」など食べたくなります。過保護ではないけれど、お誕生日には13個ものカマドでお料理を大量に作って山のお仲間を招待したりと、愛情豊かで本当にかっこいい。山の恵みや自然の恵みの豊かさに感動しました。2017/09/28
かおりんご
42
児童書。「やまんばのむすめ まゆ」シリーズの絵本を読み聞かせたので、これも読めるかなと思ったけれど、読み聞かせにするには、ちょっと長めでした。絵本と違い、こちらのまゆたちは関西弁だったので、なんだか不思議。ほのぼのした気分になりました。2015/12/04