出版社内容情報
クリスマスの前の晩、家中がしんと寝静まったころ、外の物音で目が覚めた父さんが窓を開けると、空にセントニコラス(サンタクロース)のそりが……。アメリカのクリスマス絵本の古典。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
むかし、ニューヨークの町に、畑や果樹園にかこまれた古い灰色の館がありました。そこに学者のクレメント・C.ムーアがすんでいました。1822年のクリスマス前夜のこと、ムーア先生は、子どもたちを喜ばせようと『セントニコラスの訪れ』と題する、たのしい物語詩を書きました。後にサンタクロースとよばれるようになったセントニコラスがクリスマス前夜にやってくるお話です。興奮と喜びにみちたこの物語は、『クリスマスのまえのばん』として、よりよく知られるアメリカの古典となりました。それから80年後の1902年、『オズの魔法使い』の挿絵で知られた巨匠ウィリアム・W.デンスロウが、姪のナンシー・A.ターナーのために『クリスマスのまえのばん』を、愛情をこめて、そして自分の子ども時代の興奮を思い出しながら、絵本に仕立てあげました。読んであげるなら4才から。じぶんで読むなら小学校初級むき。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
123
小牧図書館。セントニコラスが、クリスマスの前の晩にやってくる。サンタクロースとセントニコラスは同じ人の違う言葉での呼び方の違い。1996年版は表紙が違う。2014/11/25
chiaki
41
クリスマスの前の晩、外の賑やかな音に目を覚ましたお父さんが見たもの…それは、8頭のトナカイ引くソリ(あひるのソリ!笑)に乗った元気な小人のおじさんセントニコラス!まるまると太ったお腹はまるでハンプティダンプティ!レトロでユーモラスな絵もまた素敵。アメリカのクリスマス絵本で古典的名作なのだとか。2020/12/15
♪みどりpiyopiyo♪
37
クリスマスの前の晩、サンタクロースがやってくる。トナカイの引くそりで、プレゼントの詰まった袋を担いで。■こんな現代のサンタクロース像は、1822年のクレメント・C・ムーアの詩「A Visit from St.Nicholas」が元になっています。■現在では「The Night Before Christmas クリスマスのまえのばん」として親しまれるその詩に80年後の1902年に『オズの魔法使い』の挿絵のウィリアム・W・デンスロウが絵を添えたこの絵本は、沸き立つ様に楽しくて今でも新鮮な輝きを放っています。2016/12/08
イチイ
20
クレメント・クラーク・ムーアの「The Night Before Christmas」の絵本(英語版1902年・日本語版1996年・わたなべしげお訳)。装飾性の豊かさが特徴とされるアール・ヌーヴォー調のイラストはウィリアム・W・デンスロウのもの。登場人物や人面しゃもじなどのおもちゃ類は、どれもも正気を失っているか悪意があるか、その両方かといった表情をしていて、まるで今敏の描く悪夢の世界のような雰囲気で面白い。プレゼントを持ってきたはずだけれども、家人に発見されたセントニコラスはどう見ても泥棒だろう。2020/09/18
ヒラP@ehon.gohon
19
おもちゃ図書館で読み聞かせしました。大人の読み聞かせ。2021/12/22