内容説明
真冬には珍しい鉄砲雨に遭い、瀟洒なしもた屋の軒下に逃げ込んだ巽慶次郎に、すっと差し出された一本の傘。その向こうには慶次郎を見つめ、婉然と微笑む女の顔があった…。北町奉行所同心の多賀兵助を前に、この世には真の悪女は一人もいないと酔いに任せて言い切った慶次郎だったが、その言葉を嘲笑うかのように、次々と性悪女たちが現れて…。貧しても正義を貫き爽やかに生きる素浪人・巽慶次郎を描く好評シリーズ第七弾。
著者等紹介
城駿一郎[ジョウシュンイチロウ]
1938年東京生まれ。早大文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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