出版社内容情報
野原・道ばた・空地・校庭・線路わきなどに生える身近な植物を、環境とともに細部まで描ききった労作です。34枚の見開きに描かれた情景描写は、まさに圧巻といえます。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
小学校低学年むき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
110
家の近くの草を、しゃがんでゆっくり見てごらん。植物は何も喋らないけど、いつも同じところにいるよ。季節によって、様子が変わっているね。いろんなところに咲いてるね。いろんな形をして、いろんな色をしているね。🌱たかはしきよしさんの絵に一目惚れです。「写真を越える絵」。草の香り、風の音、花開き、蝶が飛び、トンボがとまる。生き生きと、自然を感じ、息を呑む美しさ。🌱浜辺の景色と植生、雑木林の若葉、道端の夏草、クロアゲハ、ミツバチ、アキアカネとススキ、田んぼの稲穂と畦の彼岸花、冬支度。そして、春を待つ私たち…🌸2021/01/13
booklight
27
何冊かこういう本を読んでいると、方向性の違いが分かって面白い。この本は、背景が割と凝っていて、デザイン的に面白い。駐車場の隅っこのオオアレチノギクやハルジオンを描きつつ、背景に車の陰から覗く三毛猫を描いたり、線路わきのアキノエノコログサやススキを描きつつ電車もしっかり描きこんだり、アスファルトの小さな割れ目のオオイヌフグリの横にコリーを描いたり。日常の景色の一部としてみせたいのだなぁ、感じました。さくいんもあり100種以上の植物が紹介されています。それぞれの植物がちょっと分かりにくいのはトレードオフかな。2020/09/27