出版社内容情報
満月の夜、あたごの浦の砂浜に魚達が集まって、演芸会を開きます。たいやたこ、ふぐやかれいが、とっておきのかくし芸を披露します。魚達のはやし声もにぎやかで愉快な讃岐の昔話。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
275
脇和子・脇明子 再話、大道あや 画。讃岐の民話。月の夜に、たこや鯛をはじめ、大勢の魚たちが集まってきて浜辺で大演芸会を催すというお話。鯛の「松にお日さん」やふぐの「松にお月さん」などと、みんなが次々に芸を披露する。なんだかお座敷の宴会芸めいた雰囲気である。なお、たこは「おたこ」、なすびは「おなすび」と語られるが、これは尊敬語や丁寧語というよりは、親しみをこめた表現か。大道の絵は、素朴な味わい。2024/12/18
KAZOO
130
あまり話の筋などはないような感じの絵本ですが、見ていて笑ってしまうようなほのぼのとした気持ちにさせてくれます。さかなやタコがかみしばいのような感じで楽しませてくれます。子供が喜びそうな感じです。2016/11/10
千穂
35
海のいきものたちのにぎやかな演芸大会。妙々々々々々って囃し立てるいきものたちがなんとも楽しげ。作者脇和子さんの出身地香川県の昔話だそう。2019/06/27
gtn
31
月夜の晩に砂浜で魚の宴があったという伝承。つまり、一切手を出さず、夜が明けるまでその光景を眺める人がいたということ。何とものどかな話。2022/06/20
ちえ
28
『うみのカラオケ』のあとがきでスズキコージさんがこの本にふれていたので。月のきれいな夜に浜辺で開かれる魚たちの演芸会。柔らかい言葉は讃岐の方言か。ユーモラスに鯛やタコを描いた素朴な絵も好み。それぞれの芸を「妙々々々々」と褒め合うのどかさや、人気のない夜の浜辺でガヤガヤ集まっている感じがとても好き。2024/12/23
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