出版社内容情報
両親の結婚記念日をめぐって、親と子の間に流れる暖かい心づかいが、謎ときふうなストーリーと、やわらかく、心配りのいきとどいた絵で描かれた創作絵本。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
150
(単純な性格の私の場合)あ~、素直にこれいい!って思う。家族、親子の温かさが、とても伝わる。まみこちゃん、一生懸命考えたんだろうなぁ。結末は予想と違った。違った分だけ、少しジ~ンとくる。絵が『こんとあき』の林氏。お母さんの表情が特にいい。日本人会の図書館で手にした瞬間にピンときた。読んでると、どうしても「こ~ん」って叫びたくなる。(笑)2012/10/13
のっち♬
120
娘が家中に置いた手紙を順に辿るおかあさん。本作でフォーカスされるのは子供や夫からは普段見えないおかあさんの家事風景やあどけない表情であり、一見偏重したバランスなようで三者三様どの目線からも読ませる参加型な構造が素敵。どの表情も林にしか出せない清純さで、読み手の心を芯から包み込むような安心感。これを70年代の生活臭と共に洒脱に充満させる画力も流石。表紙も裏表紙もストーリーに組み込んだり、本の中身を具現化させるメタ的メッセージ性も小粋で、子供のみならず読み手を真似したくなるような淡い童心へ引き戻すかもしれない2023/02/14
s-kozy
114
本棚を眺めていたら未読の絵本があることに気が付き、手に取る。小学生のまみこちゃんが大好きなおかあさんとおとうさんのために用意したある仕掛け。読み進めるうちにお互いがお互いのことをよく見ている家族であることが分かり、温かい気持ちになる。そんなほっこりとした話と柔らかなタッチの絵がよくマッチした良作絵本でした。ラストで仕掛けの本当の意味が分かり、最後まで楽しめます。読み聞かせるなら年長さんくらいからがいいのかな。瀬田貞二作・林明子絵です。2015/11/17
momogaga
95
【オトナこそ絵本】まさに小さいころ家でやった宝物探しだな。でも違うのは親に宝物を見っけてもらうこと。今度実家に帰ったら恥ずかしいが、結婚記念日を聞いてみよう。2015/11/06
mariya926
91
この本は5歳からですね。読友さんのお勧めで息子というよりは私が読むように借りました。もう表紙から両親がご飯を食べている間にそーっと手紙をパパのスーツのポケットに入れに行く様子がいいですね。よくお母さんに見つからずにこんな仕掛けができましたね。特に池に浮かせる時にちゃんとビニールの中に入れたのはビックリ。この本をずーっと読んであげたら、こんな素敵なサプライズをしてくれる子になるかな?お父さんが帰ってきた時にまみこがお父さんの手を繋いでいるのにホッコリしました。この本は79年、私が産まれる前に発行されています2017/11/22