出版社内容情報
決定的な危機に直面するたび、ふしぎなことに何者かの救いの手が彼らにのべられる。誰が、いったい何の目的で? この物語の結末は、同時に「海底二万海里」の結末でもあります。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
148
下巻になっていろいろな謎(海底二万海里からの)が明らかにされていきます。私はこの本は子どものころから未読ですが読んでみて非常にすっきりした気持ちになりました。海底二万海里を最初に読んだ時にはすごい物語だとしか言うイメージがなかったのですがこの上下2巻を読んでみて矢張り結構壮大な物語ということが分かりました。そのうちにまた再読します。2017/04/12
NAO
72
【「旅週間」参加】『神秘の島』は、『海底二万海里』『グラント船長の子どもたち』とともに三部作をなしている。主人公たちが漂着した島には『グラント船長の子どもたち』で置き去りにされたエアトンが住んでいて、その心理描写はなかなか見事だ。そして、なんとネモ船長も登場するのだが、こちらは、出てきただけ、という感じ。2020/07/19
旗本多忙
32
南半球の絶海の孤島。捜索されず確実な助けも来ないままおよそ4年近く暮らしたサイラスらは、この島で何度も絶命的な危機を迎えるが、その都度不思議な現象が起きて救われる。人の仕業か神の助けか、人智では計り知れない出来事に、島の隅々まで探索するが解明には至らなかった。この島は、30年以上も海の底で暮らしている、とある艦長、潜水艦の寄港地となっていた・・・最後には不思議な現象と、その人の過去が明かされるのだが・・・その人は最後までサイラスらを助け人生を終えた。凄い小説だった。じんと来ましたね。2019/08/27
詩歌
26
せっかく手放した火器も再入手せずにいられなかったし、持っていると使わずにいられなかったらしい。救助された後はどうするか、という予定は、今後宇宙時代も同じように考えるんだろうな。業が深い。上巻に続いて、現実はこの本に書かれているほど簡単じゃないだろう、と思う事しきり。神秘の人の正体が判明した時は驚いた。「グラント船長の子どもたち」「海底二万海里」と合わせて三部作、とあとがきで読んで納得。なるほど。2015/02/08
蒼田 友
14
最初のスタートから感じていたが社会問題提起もされており、大人が読んでも楽しめますが、本当に青少年に読んでもらいたい本でした。あくまでもへこたれない登場人物に、こちらの方がハラハラドキドキ。最後、まさかと思う人物が登場して全て持っていかれた感じもあります。三部作との事ですが、いずれの作品も読んでいないので読まなくては。2020/06/06