出版社内容情報
卵から幼虫時代をへてチョウになり、それがまた卵を産んで……という「あげは」の一生を、著者長年の観察資料をもとに描きました。思わず息をのむ美しさです。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
37
本日無事にアゲハ蝶が旅立っていきましたが、わが家の柚子の木はただいまアゲハ蝶のベビーラッシュ。2れいと3れい幼虫たちが一生懸命葉っぱを食べております。そんな中、姉妹にこちらを読み聞かせ。5れい幼虫のきみどりいろのときが可愛くて、子どもたちは「もいもいちゃん♡」と大事に大事に育てています。そんなもいもいちゃんの目がまさかの粒々だなんて…。前蛹準備の糸かけの様子もこの夏観察しましたが、身体をくぐらせて背中に引っ掻けてるとは知らなかったです!明日にはもう1匹が旅立ちそう。もいもいちゃんたち、元気で大きくなあれ!2023/09/28
たーちゃん
30
虫が好きな息子は喜んで聞いていました。親切に実物大の大きさも描かれていたので分かりやすかったです。青虫からさなぎになって蝶になる過程はいつ見ても不思議で、生命の奇跡だなと思います。2020/11/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
小さい子ようにひらがなで書かれたアゲハチョウの絵本。でも詳しく書かれているので、しっかり読み応えあります。『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。3年生①『はちうえはぼくにまかせて』-②『あげは』2020/01/30
遠い日
6
アゲハの産卵から羽化までを観察し、楽しみたいので、子どもたちが大人になった今でもベランダにはユズやサンショウの鉢植えを置いている。毎年卵を産んでくれるのは変わりないが、ここ数年人を余り恐れないイソヒヨドリがやってきては、我が家の鉢植えをレストラン代わりにしていくようになり、無事に育ちきって羽化するということがなくなったので、今年は卵から虫かごに取り込んで、屋内で育てた。やっぱり1齢2齢の幼虫はかわいい。残念ながら世話しても育たなかった個体もあったけれど、美しいチョウになったときは感動をもらう。2016/09/29
遠い日
6
アゲハ用に、サンショウやユズ、ミカンの鉢植えを置いて、毎年卵から孵るようすを、楽しむ。同じようでいて、微妙に気候に影響されて、卵を産みにくるのが早かったり遅かったり。1齢、2齢の幼虫はほんとうにかわいい。実際の大きさも載っていて、実感しやすいかもしれない。サナギになって、無事アゲハになるということは、実は大変なこと。いろんなアクシデントが起こりうる。だからこそ、立派に成虫になって飛んでいくときには、命の不思議を感じる。2013/03/25