出版社内容情報
60万の日本人が極寒のシベリアに抑留され,7万人が死んだ――旧ソ連から日本各地をめぐる執念の取材で明らかにされた極限状況における人生はスターリン統治の悲劇と大日本帝国の国体の実態を照射し,飽食の現代を撃つ.
内容説明
六十万の日本人が極寒のシベリアに抑留され、七万人が死んだ。その人たちの軌跡をたどることは、二十世紀の歴史をより深く読みとることだ、とこの十年間、私は思ってきた―。旧ソ連から日本各地をめぐる執念の取材で明らかにされたさまざまな人生はスターリン統治の悲劇と大日本帝国の国体の実態を照射し、飽食の時代を撃つ。痛恨の書下しドキュメント。
目次
1 収容所のしるし
2 帰らざる人
3 シベリア鉄道
4 生死の岐路
5 北千島、そしてマガダン
6 終らざる終章