内容説明
たそがれ迫る大阪の近代建築。明治・大正の名建築が次々と消えてゆく。栄光の時代の優れた遺産をこれ以上失ってはいけない!歴史的建造物崩壊の崖っ淵で市民が発した“叫び”の書である。
目次
第1章 落日の大阪・近代建築
第2章 大阪の近代建築―その個性の成立
第3章 住友の建築と近代大阪
第4章 安井武雄の仕事―大阪ガスビルを中心に
第5章 泉州の企業家と建築遺産―寺田甚与茂と谷口房蔵
第6章 芝川家とその建築
資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
62
「新なにわ熟」の数人の講師による5回の講演に橋爪紳也へのインタビューを加えた大阪近代建築本(片岡安や安井武雄、芝川ビルなどを紹介)。建築に対して公に優れた東京に対し、中規模の建物が素晴らしい大阪:様式についても独特の何でもありの自由度がいい!そして市民もそれを後押ししていた様子が・・・。2013/05/02
踊られ念仏
0
近鉄の話が面白かった。大阪のまちの基盤を作り上げた経営者をそれぞれ紹介するといったかんじだった(多分)講演を書籍にしているのでどうしてもわかりにくいところがあるけどそれは仕方ない……巻末の近代建築年表が結構便利そう。さっと見た感じ量が多かったので著名なものはだいたい書かれていると思う。ちょっと調べたりきっかけをもつのによい本だった。2014/01/27
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