内容説明
リクルート事件以降の政局混迷の特異性の分析を通して、その体質、そして構造的欠陥に鋭く迫るとともに、いま政権政党に何が求められているか、何をしなければならないかを明らかにする。
目次
1章 「構造腐敗」の構造(個人汚染と構造汚染;構造汚職から構造腐敗へ;政治業者になった政治家)
2章 壊れた危機管理システム(作用しなくなった“安全弁”;「総主流派体制」の落とし穴;自分党!?に変質した自民党;負の派閥力学)
3章 自民党長期政権の秘密(「獲得」することより「維持」が難しい政権;政権党を支える「6条件」の相関関係;逆回転を始めた歯車)
4章 自民党崩壊の内部プロセス(崩壊をもたらす二つの危機;内部崩壊のプロセス;スケール・メリットから収穫逓減へ)
5章 神話の崩壊が招く日本の危機(押し寄せる“地殻変動”の波;遅れが許されない一国繁栄主義からの脱皮;浮上してきた日米防衛摩擦)
6章 語られ始めた「日本の興亡」(アメリカ病と日本病;「四つの大国」という生存の戦略;繁栄を拡大する“地方”の活性法)
7章 日本はだれのものか(いまこそ生活大国宣言を!!;活力ある長寿社会を築け)