- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
トーリー・ウェントワースは恐怖に震えながら目を覚ました。浅い眠りの中で見たのは、胸にナイフを突き立てられた女性が倒れていく場面だった。トーリーが殺人現場を“霊視”したのはこれが2回目だ。この前のときは犯人の顔もはっきり見えたので、町の警察署長をしている義兄を助けて事件を解決に導くことができた。だが今回は、長身で浅黒い痩せた男の姿をぼんやりと見ただけだった。不安な思いでいく日か過ごすうち、偶然町の駐車場で黒いポルシェに乗りこもうとしていた男性を見て、トーリーは凍りついたように立ちすくんだ。霊視したときに見た殺人者のイメージにそっくりだったのだ。彼は、町に新しくできたコンピューター会社の社長だという。その彼が、殺人事件の犯人なのだろうか?