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内容説明
レスリー・ロークの本業は、臨床心理学者だ。1日の半分は、子供病院で、心を病む児童の治療にあたっている。だがレスリーの深い興味は、通常の心理学にとどまらない。伯父が創設した〈超常現象および関連現象研究センター〉にも籍を置き、午前中の時間はそこでの研究に費やしている。今、レスリーは、マジックミラーを通して、世にも不思議な現象をまのあたりにしている。トパーズ色の目をしたひどくハンサムな男性が、まったく意志の力だけで、重い鉄の鎖を溶かし、熱源は全然ないのにグラスの水を沸騰させ、コードが切断された電話のベルを鳴り響かせた。そして、その男マイケル・ブラッドショーは不敵にも、マジックミラーの向こうから、レスリーにウィンクを送ったではないか!挑戦は受けて立たなくては―レスリーは科学者だ。奇跡など信じない。