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内容説明
どこまでも続くテキサスの大地。まさかこんなところで車が故障するとは…。財産を会計士に持ち逃げされ、徒方に暮れたリビーは父の形見の真っ赤なサンダーバードで旅に出た。そして、ヘブン―天国―というおよそ名前に似つかわしくないひなびた町に入ったばかりだった。ぼんやりあたりを眺めてみても、人気はない。しかたなく歩きはじめ、ようやく見つけたカフェに飛び込んだけれど、店主の話では、この町にはモーテルも車の修理工場もないという。おまけに週末にバスの便はないというし…。とうとう町長が呼び出され、結局ビリーは彼の家に泊めてもらうことになった。無愛想だが、実直な町長リンクは、ひとりで四人の子供を育てていた。リビーは彼が家政婦を求めていることを知り、一大決心をする。新しい生活が天国になるか地獄になるかはわからないけれど、リンクに興味を抱きはじめた自分の気持ちはわかっていた。