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内容説明
マックスウェルがハンナの家に下宿したいと言ったとき、彼女は女性ばかりなのでと言って即座に断った。だが警官の彼に言わせれば、だからこそ一緒に住みたいのだという。ここインディアナ州バイフォードの町には自警団までできている。だからほかの下宿人たちのためには安全でいいかもしれないが、夜、廊下ひとつへだてて彼が眠っていると考えただけでハンナは体がほてり息苦しくなってしまう。恋をしたことがない彼女にはどうしていいかわからない。もうすぐ3歳になる息子までいるのだけれど、ハンナにはその子の父親にむりやり抱かれたときの忌まわしくてつらい記憶しかないのだ。そういうハンナと知ってか知らずにかマックスウェルは毎日のように彼女のところへ通ってきた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
87年初版。婚約者とはいえ合意のない性行為で妊娠。家族にも友人にも見放され、たった一人で育児をしている女性と、任務で出会った瞬間から彼女にぞっこんのおまわりさんのロマンスです。この著者らしい癖のある人たちの描写も愉快ですが、この時代からデートレイプの問題をHQはとりあげていたんだなあ…としんみりしました。2022/05/05
キッチンタイマー
7
89年。ショッピングモールの駐車場で逃亡犯を確保するのに協力したシングルマザーのヒロインと警官。あっという間に一目惚れして直線距離を走るいつものラスヒーロー。不幸な妊娠で引け目を感じているヒロインの物思い。脇役の耳も言葉も不自由な老婦人や男嫌いで気難しい30女の下宿人など個性的な脇役が活躍。紫の部屋はやっぱりダメだ。ヒーローはセンスだけは良くない、が人間の洞察力は素晴らしい(^^)2014/12/06