- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
ベイラー市の教育委員会から、教職員削減のニュースがもたらされて、その学区内の教師たちは、戦々兢々としていた。誰が首になるかおびえている教師が多いなかで、タマラは自分が責任者の1人になって開いている、放課後の性教育セミナーのことが取り上げられそうで、不安になった。ついに教育委員会の副会長がタマラの学校を訪問した。その役職にふさわしいオーダーメイドの三つ揃いを着込んだデイモン・フォックスは彼女に会うと静かな声で言い切った。「未婚の女性が、性教育セミナーを受け持っていることが気になると、電話してきた人がいるのだが…」タマラは、自分の予想どおりのことを彼の口から言われ、その保守的な考えに無性に腹が立ってきた。