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内容説明
フロリダの太陽がきらきらと輝く海辺のカフェ。旅行代理店を共同経営しているケイシーは、ひとり食事をしていた。さっきから隣のテーブルに座った男の視線が気になって仕方がない。全く同じ物を注文したうえ、脚をなめるように見つめるなんて。憮然として顔を上げたケイシーに、男はにっこり微笑えみかけた。品のよさそうな顔だちに、歯磨きの宣伝に出てくるような笑顔。でも、ただの退屈なドン・ファンとはどこか違う感じ。彼は親しげに話しかけてきて、ひとつの提案をした。「おたがい、気のめいるようなことには終止符を打たないかい?」ひとりで食べるのは確かに気がめいることだけれど…。「危険な提案ね」と答えたとおりなろうとは、ケイシーはそのとき思ってもみなかった。