内容説明
“求む、料理人兼家政婦。当方、生物学者三人”ある日新聞にのった建設中の野生動物保護センターの求人広告に、根っから動物好きなクインはすぐさまとびついた。これで、動物のそばにいながら、十月からのバイク旅行の費用もためられる!クインが持ち前の明るさとバイタリティではりきって働くうち、出張中だった所長のハーディング博士と対面する日がやってきた。写真とは大違いのハンサムでセクシーな博士に、クインはたちまち胸をときめかせたが、博士のほうは、彼女の給料の額と、九月末で辞める件を聞いたとたんに顔を曇らせる。いったいなにがいけないのかしら?私はここで働きたいのに…。
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- 和書
- 板谷波山