内容説明
没落貴族のレーシー・ワインワード。彼女の思いはいつも八年前にさかのぼる…。十七歳だったレーシーはカナダのある湖に浮かぶ小島エーリーを相続した。そして、伯母の住むエーリーに避暑に出かけ、ギデオンと恋に落ちて処女をささげたのもその夏のこと。しかし、二人の恋は伯母によってあっけなく引き裂かれてしまう。まともな仕事も持っていないギデオンのような男に姪をやることはできない、というのが伯母の言い分だったが、真の理由は別のところにあった。二人は血のタブーを犯していたのだ。
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- 和書
- 観聚方要補 - 安政版