内容説明
渋谷、スクランブル交差点で起きた切り裂き事件。刃物を振り回す犯人を取り押さえたのが、渋谷署の問題刑事・工藤冴子だった。着任したばかりの三浦信吾は、その冴子とコンビを命じられる。そこに、心臓をひと突きにされたうえに、局部を抉られた猟奇的な殺人事件が発生。本来の任務を離れ独断で動く冴子に振り回される三浦。さらに、新たな猟奇殺人が発生し…。
著者等紹介
西川司[ニシカワツカサ]
1958年、北海道生まれ。大学中退後、アメリカやアジア各国を放浪。帰国後、ニッポン放送「夜のドラマハウス」脚本公募で入選し、脚本家としてデビュー。以降、ラジオ、テレビドラマの脚本、漫画原作、小説など、ジャンルを問わず活躍。2010年『刑事の十字架』(祥伝社文庫)で、本格警察小説を描き脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
29
西川司さんの著書初読み。渋谷署の問題刑事・工藤冴子と着任したばかりの三浦信吾はコンビを組まされる。この工藤冴子が、中々と硬派であり本来の任務を離れ独断で動き、それに振り回される三浦。久し振りの警察小説だったが、女性刑事の冴子のキャラも立っていて、また展開もスピーディーで楽しめた 。映画とかにするときっと面白そうだと思う。また、続きとかあれば、是非手に取ってみたい。⭐⭐⭐★★2024/08/12
ブルーノ
9
初読みの作家さん。渋谷署の問題刑事と呼ばれている工藤さんだけど、その観察眼や行動力はカッコ良く、時折見せる優しさが素敵だと思った。工藤さんと三浦の掛け合いは面白くて良かったのだけど、事件は重く悲しいことばかりで結末もスッキリという訳では無かったので、読後は沈んだ気持ちになった。でも、このふたりのコンビでまた続編が出るなら読んでみたいと思った。2015/03/31
coron
5
主人公の工藤冴子がいい感じにカッコいい。組織を無視して好き勝手やっちゃうタイプの人間なので、事件を追う面白さ、スリリングがある。相棒の三浦との掛け合いもテンポが良く、あっという間に読み切ってしまった。ただ、最後の展開は早すぎてついていけなかった。犯人逮捕の決め手になったものが、ほとんど読者に明示されていない。いつの間にそんなもの調べてたの!?って呆気にとられてるうちに全部終わっちゃった。2015/07/07
mizuhonomio
3
作者初読み。クセの多いキャラ・文章が目立つ警察小説の中で、非常にシンプルな文章なので、面くらった(いい意味で)。まぁ、主人公の女刑事・工藤冴子はくせ者ではあるけれど、40歳独身女性刑事というのは新鮮。後ろに抱えている闇は、オーソドックスでもある。 読みやすさに導かれ、すいすい読んでしまったのだが、終盤になって、読みやすさゆえに気づきにくい、伏線がそこかしこに、きっちりと散りばめられていることに気づく。思わず「やられた」とつぶやき(笑)。 拳銃の使用が、少し甘いのでは…。シリーズ化はあるのかな。期待。2014/03/12
ひよこ
2
素直なセリフ2016/07/07
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