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内容説明
清教徒革命を経て王政復古がなった一六六五年、イギリス。ヨークシャーの街道筋には、金持ちばかりを狙う辻強盗が出没した。黒装束に黒覆面、剣の腕がたち、月夜の色のみごとな馬を駆る。奪った金品は、重税にあえぐ貧しい人々に分け与える。権威の座に返り咲いたばかりの国王チャールズ二世にとって、この義賊気取りの追いはぎは非常にやっかいな存在だった。王は辻強盗をつかまえるため、親友のラトリッジ男爵を派遣する。華やかなロンドンの宮廷から、ヨークシャーの片田舎へ。しかし、男爵には退屈する間はなかった。滞在先の館の女主人、清楚なミス・フェアファックス―手練手管にたけ、洗練された宮廷の貴婦人たちと違い、厳格なピューリタンの彼女は、男爵の目にとても新鮮に映った。“仕事を終えて帰るまでに、お楽しみがあってもいいな”男爵にとって、それはいつもの恋愛ゲームの続きだった…。