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内容説明
「強い風も悪くないよ。きれいな天使を運んできてくれたんだから」風の強い春の朝、メルは屋敷の庭の手入れをしていたトニーと出会った。トニーはメルを彼女の家の使用人だと勘違いしていた。その後二人はデートを重ね、トニーの農場で薔薇作りに精を出したり、トラックの運転席でハンバーガーを食べたりして、楽しい日々を過ごした。メルには何もかもが新鮮で、幸せだった。でも彼女には、ひとつだけトニーに言えないことがあった。メルは彼の勘違いをいいことに、自分の素性を明かしていなかったのだ。もし、大富豪の娘だと言えば、彼はありのままのわたしではなく、わたしのお金を愛するようになってしまう…。父に買収され、姿をくらました前の恋人のダークのように。さらに、トニーがあるとき、ふともらした言葉も意外なものだった。「金目当てで結婚して、一生相手の言いなりだなんてごめんだね!」そんな!農場を薔薇園にしたい彼の夢を、かなえてあげたかったのに。どうしてわたしはいつも、お金にふりまわされてばかりなの。