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内容説明
遠い日に、追いはらわれるようにして離れた町…。シンシアは少女時代を過ごしたパークランドを十四年ぶりに訪れた。亡父が所有していた広大な土地に、今、豪華ホテルが建築中だ。ホテルを設計したのは世界的な建築家ジョナサン・ハーレー。彼は、かつて十六歳のシンシアが恋した相手―そして非情にも彼女を捨てた男だ。だがシンシアは、そのジョナサンを訪ねてを訪ねてやってきた。兄が投資に失敗し、保証人になったシンシアも破産の危機に瀕している。今のジョナサンには助ける力がある。ほかに金策の当てはないのだ。過去のいきさつに目をつぶり、シンシアは彼に借金を申し込んだ。これはビジネス上の取引よ、と自分に言い聞かせて。だが、昔のように“ムーン・レディ”と呼びかける声を聞いたとたん、彼女の中で、恋する少女がよみがえった。