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内容説明
マールは、一年ぶりのスペインのコスタ・デ・ラ・ルスを訪れた。今度、亡夫の遺産で海岸沿いのこの土地に別荘を買ったからだ。ところが、渡されていた鍵が合わず、どうしても中に入れない。やっとのことで塀をのり越えると、なんと“立入禁止”の札が!しかも、辺りはすっかり宵闇に包まれ、途方にくれるばかりだ。その時、突然マールの脳裏にリコ・デ・モンティーリャが浮かんだ。昨年の夏、偶然に銀色の砂浜で出会ったリコのさわやかな記憶…。なぜか“さよなら”も言わず、急に姿を消してしまったけれど、リコのヴィラはここから近い―彼ならきっと助けてくれるはずだ。しかし、氷のように冷たいリコの凝視に迎えられて、マールは…。
感想・レビュー
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