内容説明
『2001年宇宙の旅』のEurostile Bold Extendedからすべては始まった。タイポグラフィとデザインから読み解く、前代未聞のSF映画徹底分析。
目次
Eurostile
未来的テキストルール
2001年宇宙の旅
インタビュー:スティーヴン・コールズ
エイリアン
スター・トレック
インタビュー:マイク・オクダ
ブレードランナーファイナル・カット
インタビュー:アントニオ・カヴェドーニ
トータル・リコール
インタビュー:ポール・ヴァーホーヴェン
ウォーリー
インタビュー:ラルフ・エグルストン&クレイグ・フォスター
月に囚われた男
サマリー
著者等紹介
アディ,デイヴ[アディ,デイヴ] [Addey,Dave]
ウェブサイト「Typeset in the Future」管理人。ふだんはカリフォルニア州サンタクルーズに拠点を置き、デザイナー、作家、およびソフトウェア開発の仕事を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
69
「2001年宇宙の旅」「エイリアン」「ブレードランナー」等のSF映画をタイポグラフィという観点から、実に偏執狂のようにディテールを見ていく。映画のカットも多数掲載され、説明文も多く、その情報量は凄い。映画のタイトルから始まり、画面に出てくる様々なフォントやアイコン、企業名デザインまで。何度も見ている映画ばかりだが、このディテールが、SFの世界観を創り上げていたのだなぁ。最後には、どういう表現が、未来を視覚化するのかというまとめまである。こんな観点でもう一度見直しても面白いかもしれない。2020/11/27
アナーキー靴下
64
図書館で見かけつい読んでしまった(あまり深く読み込んでいないとも言える)。タイトル通りの本なので、見て興味を持った人には絶対お薦め! 取り扱っている映画は「2001年宇宙の旅」「エイリアン」「スター・トレック」「ブレードランナー」「トータル・リコール」「ウォーリー」「月に囚われた男」。いずれかの作品が好きなだけでも読む価値あり。全体像としては「未来的テキストルール」と「サマリー」の章にうまくまとまっていて、自由なSF世界をデザインの視点で串刺しして見るのはとても面白い。スイスのギーガー・バーいいなあ!2021/04/03
kei-zu
7
不朽の名作「2001年宇宙の旅」、タイトルの「2001」では、一緒に映る月や地球とのバランスを考え、ゼロではなくマルが使われているという。そう、劇中の書体は多分に意識的なのだ。 本書表紙の「FUTURE」で真似られた「スター・トレック」のロゴは、なぜ「未来っぽい」のか。逆に、今見ると古臭く見える書体があるのはなぜか。どうです、気になるでしょう。 主要SF映画の蘊蓄もたっぷりで楽しい。「トータル・リコール」のオープニング・タイトル、原作者であるディックの名前に誤植があるなんて知りませんでした。2020/12/07
LcK0812
1
ブレードランナーが大きく取り上げられていたので。タイトルだけではなく作中の文書や看板なども取り扱っていておもしろい。2021/07/14
kaz
1
「SF映画のストーリーテリングとデザインの関係」と言われても、わかったようなわからないようなというのが、正直な感想。図書館の内容紹介は『SF映画において、タイポグラフィとデザインはどのように「未来」を視覚化してきたのか。「2001年宇宙の旅」以降のSF映画作品を題材に、SF映画のストーリーテリングとデザインの関係を探る』。 2021/06/17