出版社内容情報
内容説明
飲食店にたずさわる読者から熱く支持されてきたdancyuの人気連載「東京で十年。」連載100回を迎え、ついに単行本化!店をもつことは簡単だけど、続けることはむずかしい。東京で、自分の店を十年続けた四十八篇の物語。
目次
2003~2004年開店(オステリアナカムラ;西麻布鮨真 ほか)
2005年開店(サルメリア69;トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ ほか)
2006年開店(うしとら;ハリッツ ほか)
2007~2008年開店(二毛作;琉球チャイニーズTAMA ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
19
dancyu連載。東京で新規開業したレストランで十年後も残ってるのは1割なんだとか。飲食業ってもしコロナが無かったとしても生き残るのシビアなんだなぁ。そんな十年以上続けられてるお店(店主)を取材。みなさん料理と向き合う志が高い。コース料理のみってそういう理由があったのねー。そしてdancyuだけにお値段もかなりお高いお店が多くて、味の素舌の一般人にとってはちょっと意を決しないと入れない敷居の高さ。でも吉祥寺のピザ屋さんと阿佐ヶ谷の餃子屋さんは行けそう。でも予約しないとダメそう。2023/06/17
kane_katu
9
★★★☆☆レストランで食事するのが好きで、気に入ったお店には何度も通うことになる。そうなると、料理だけではなく、お店自体やお店の人たちにも興味が湧いてくる。そんな私の興味をこの本は満たしてくれた。お店ごとに色々な店主がいて、様々な歴史がある。読んでいて全く飽きない。今回、約50店紹介されているが、私が行ったことがあるのは、ランテルナ・マジカだけだった。私の好きなmondoは本誌掲載済みなので、第2弾には入ってくるでしょう。あとは今年の5月で10周年になったディアログも取材してほしいなあ。2023/06/25
ころにゃん
8
飲食店は開業してから1年持たない店がほとんどという。東京で10年続く飲食店は何かしら店主、オーナーの思いが感じられる。2023/12/15
spike
7
タイトルからして素敵すぎる。飲食店って10年保つのは1割とか、東京の飲食店の平均寿命は10年とか言われるけど、10年走り抜けてきた店あるいは店主たちのことを読むにつけ、贔屓にしているまだ開店して数年な大好きな店たちのことに想いを馳せる。それにしても行きたい(行きたかったけどその後閉店してその夢は叶わない)店ばかり。2023/07/14
ぽつねん
4
ピッツァ職人ですっかり井川さんのファンになり、なおかつ東京でもっと飲み歩いてみたいという最近の欲望とも合致したため拝読。どのお店も東京で十年続いているので美味しさについてはお墨付き。その上で店主のマインドを紐解き紹介してくれているのですが、これが想像以上に多様で驚きました。唯一の正解がない世界、しかも消費者の選択する自由も大きなこの街で長く続けるには、揺るぎない背骨のようなマインドと変えられるところは変えていく努力が必要なのだなと知りました。志の高さに心から尊敬を。2024/01/08