内容説明
あなたは、捨てられた犬と人との奇跡を信じますか?数々のテレビ番組で紹介され、大反響!詳しい物語がついに書籍化。耳が聞こえない人のお手伝いをする聴導犬の想い…この本を読めば「人生っていいな」と幸せな気持ちに。
目次
1 犬(「ぼくの耳は大きいの」;ミミへの最初で最後の後悔;理想の聴導犬ブランカの大胆さ)
2 訓練士(バイトをしながら夢を追う青年;聴導犬になれなかったあづね;ジェイが訓練士を育てた)
3 ユーザー(バトンタッチしたレオン引退の日;孫のようなあみとサヨナラした老人;鳥の鳴き声を教えてくれたあみのすけ)
著者等紹介
野中圭一郎[ノナカケイイチロウ]
熊本県生まれ。東北大学文学部卒業後、大手洋酒メーカーに入社。広報部で、PR誌などを担当した後、出版社へ。書籍編集部で、恋愛や人生エッセイ、タレント本やテレビとの連動企画など数多くの話題作を手掛けた後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ショコラテ
9
帯の煽り文句に「必ず泣けます!」なんて書いてあるけど、いつから物語を泣くために消費する文化って始まったんだろうね?盲導犬に比べるとマイナーな聴導犬。訓練やそれに掛かる費用は国が出してるのかと思い込んでいたが、寄付に頼っていて知名度がないから集まらなくて、訓練士やスタッフの給料もろくに出ないなんて驚いた。もっと予算組んでくれ、そして啓蒙してほしい。平成14年の身体障害者補助犬法によって、ペット禁止の賃貸でも補助犬ならOKって知らなかったし、知らない大家さんいっぱいいると思う。未だに飲食店でもNG、啓蒙不足。2017/12/03
のがまま
4
引退した盲導犬たちを追ったドキュメンタリーを見た記憶もあり、訓練士によって聴導犬として育てられ、ユーザーと共に聴導犬の認定を受けるところから次世代への引き継ぎを最後に現役引退して、2代目の仕事ぶりをみながらユーザーの家でゆっくり最期を迎えていく一連を読んで、いろんな立ち位置からの話を読んで、感動した。ひとりの親として、訓練士さんの姿に学ぶべきところは多い。2018/03/16
Humbaba
4
自分が育てた場合と先輩が育てた場合で大きな差が生じる。真剣に仕事をしているからこそ、そのような差がでることに深く傷つくこととなる。傷つくことは辛いことではあるが、それ個度が自分が真剣に取り組んできた証であると、後から振り返って考えてみるとわかるかもしれない。2018/01/21
Humbaba
2
自分が不足している部分を他の存在に補ってもらう。自分一人だとなかなか対応できず苦しむようなことも、一緒にいることで通常通りにこなせるようになる。それは非常に素晴らしいことであり、だからこそパートナーはとてもありがたい存在となる。聴導犬は最初から何でもできるという訳ではないため、訓練が必要である。そして、そうやって厳しい訓練を超えたからこそパートナーとの新しい生活が送れるようになる。2025/04/16
まちゃ
2
盲導犬は犬のストレスが多すぎる。 犬でなくても自動運転の技術を活かして、ロボットのような案内でも良いのではないか思っている。 実際事故も絶えずその度に盲導犬の存在に疑問を持つ。 その点、聴導犬であれば犬もストレスも少ないのではないだろうか。 健常者の私でも愛犬達の音に対する反応に、家人の帰宅を教えてもらう事がある。 犬の性格(几帳面かものぐさか)によって音が鳴った時の教え方が違うのには笑えた。2018/02/14
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