内容説明
「働き方改革」では組織の生産性は上がらない。アウトプット最大化の鍵は「Aクラス人材」の配置である。カネ余りの時代において、真の希少資源は「TIME(時間)」「TALENT(人材)」「ENERGY(意欲)」である。その戦略的配分による究極の組織アウトプットの最大化戦略。
目次
本当に希少な経営資源
組織の生産力を最大限に引き出すには
1 時間(組織の時間を取り戻せ;オペレーティングモデルの簡素化)
2 人材(「違いを生み出す人材」を見つけて育てよ;オールスターチームの編成・配置)
3 意欲(社員のやる気を奮い立たせる;「勝てる文化」を醸成せよ)
好循環を生み出す
日本企業への示唆
著者等紹介
マンキンス,マイケル[マンキンス,マイケル] [Mankins,Michael]
ベイン・アンド・カンパニーサンフランシスコオフィスのパートナーであり、米州の組織プラクティスのリーダー。25年以上にわたり、企業が長期的な成長を遂げるための組織戦略の策定に携わっている
ガートン,エリック[ガートン,エリック] [Garton,Eric]
ベイン・アンド・カンパニーシカゴオフィスのパートナーであり、グローバルの組織プラクティスのリーダー。約20年にわたり、組織デザインや企業統合、コスト削減等のプロジェクトを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アリョーシャ
4
資金と同じく、時間、人材、意欲についても浪費を抑え、厳格に管理せよと訴える。その主張はよく理解できた。とはいえ、結局のところ、企業がPRを意図して出した書籍なのか、「うちの顧客はこのようにして生産性を高めた」という話が多すぎる。個別の事例を取り上げているばかりで、生産性を下げている原因や背景への切り込みが甘いと感じた。終盤では「ベインでは」という宣伝文句が飛び出したのも残念。2018/03/01
きのP
3
組織に大切なのは「時間・人材・エナジー」。メンタリティな要素に偏っていた気もするが、やはりこの3点が「優良企業」と評価される企業の必須条件なのだろう。「時間の無駄を無くし、マネジメントや節約で有効活用」「人材配置や組織編制は、バランスではなく一挙集中」「各々が最高なパフォーマンスでエナジーが発揮できる為に、愛着やプライドを持たせる環境作りが必須」などなど。大筋は組織全体の話だったが、そのような組織から選ばれる人材になる為のヒントも多数見つかった。プレイヤー、マネージャー関係なく、一読の価値がある本でした。2018/06/21
ガソポン
1
基本に戻る。シンプルにする思考。2017/10/22
shin
0
時間を無駄にするな、優秀な人材のチームを作り才能を活かせ、社員の意欲を高めろ、主要なメッセージはこれだけである。だが、売上に直結しないこれらの要素には想像以上に管理職・経営層の関心が低い。改めて、社員にとって働きやすいことが仕事の成果にとっても重要だということを認識させてくれる。2020/04/08
Atsushi Iida
0
社員の生産性が実力どおり、あるいは要求どおりに発揮されないのは、社員ではなく組織に原因あり ごもっとも。時間・人材・エナジーと三つの視点から強い組織への示唆が含まれている。 2019/02/27