内容説明
安静も、コルセットも、体操も、マッサージも、薬も、手術も、どんな名医や専門家も、腰痛は治せない。世界初!読んで治す、腰痛改善のための物語。
目次
1週目 腰痛を治したければ治そうと思わないこと
2週目 腰が悪いとはどういうことか?
3週目 痛みをコントロールする方法
4週目 「思い」や「考え」の影響力
5週目 共に生きる大切な仲間
6週目 勇気は連鎖する
7週目 腰痛が教えてくれたこと
8週目 世界は私を必要としている
著者等紹介
伊藤かよこ[イトウカヨコ]
1967年生まれ。大阪府出身。鍼灸師。慶応義塾大学文学部通信教育課程卒業後、リクルートフロムエーに入社。会社員時代に「椎間板ヘルニアによる腰下肢痛」との診断を受け入退院を繰り返す。2000年はり師・きゅう師免許取得後、神奈川県で鍼灸カウンセリング治療院を開業。心理学や心理療法を取り入れ、患者さんと多くの対話を重ねる。その後東京へ転居してからは、自宅内治療室での鍼灸施術とカウンセリングのほか、こころとからだに関する講座や教室なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
き
60
学生時代に腰痛で苦しんでいた経験があり、タイトルを見て興味をもち読んでみた。腰痛の改善を目的として書かれた小説形式の本。「椎間板ヘルニアは腰痛の原因とはいえない」「思いや考えが病気をつくったり、治したりする」など、認知行動療法、腰痛に対する間違った情報の是正と、無理なく段階的に活動量を増やしていくことが大切。腰痛を治したければ、腰痛を治そうとしたらいけない、目の前の一歩に集中、自分の身体にありがとうと言う、治る力はすでに備わっていて、あとはスイッチを入れるだけ、痛みを好きになる、という言葉が印象的だった。2021/09/23
アルフ
44
9年前自分は頸椎ヘルニアと診断されました。手術を薦められましたが、首にメスを入れるの怖くて、決断しませんでした。結局動けなくなり、硬膜外麻酔して、休職して、子どもとゆっくり過ごして、自分の体を頭からつま先まで刺激して。そのうち痛み無くなりました。あの痛みは何だったんだろう?長く疑問だった答えがこの本の中にありました。今慢性の痛みに1番効果がある治療は認知行動療法と運動です。今でもMRIを取ればヘルニアは変わりませんが、痛みはありません。慢性の痛みに悩んでいる方は、「読んで治す腰痛」をトライしてみては?2020/03/09
zag2
38
読友さんの感想から読んでみようと思った一冊。小説仕立てですが、認知行動療法、アドラー心理学の解説書として、こんな分かりやすい本はそうそうないと感じました。このところ腰痛に悩まされることもないので、腰痛対策という意味では読む必要もなかったのですが、腰痛に限らず生き方の問題としてとても考えさせられる、役に立つ本と思います。2022/04/19
やっちゃん
22
腰痛と客観的に付き合い仲良くする。痛いと思うから痛い、勇気を持って腰痛でもやってみる。自分で治す。という考え。これはまさかのアプローチで腰痛は心因的でもあるのかと驚いた。自己啓発な部分も多いがなんせタダだし試してみたい。先生、頭髪もこの理屈で生えてきますか?2022/04/04
kochi
22
【ブクブク交換本】突然の腰の痛みに襲われて、仕事もままならず、退職を余儀なくされ、主人公は実家に帰ることに。恋にも破れた彼女は、三度の入院を経て、得体の知れない「腰痛学校」にたどり着く。そこに待ち受けていたものはいったい? 腰痛のためのハウツー本かと思いきや、本書は「小説」である。運動と認知行動療法を、物語として、驚くべき分かりやすさで説明してれる。恐るべし著者の伊藤かよこ。参考文献も比較的多く挙げられ真面目に取り組んでいるように思えます(ニセ医学関連の書籍が何故かリストにあったのにはびっくりだが)2019/11/17