内容説明
人間その愚かなるもの。「逆境をどう生きるべきか」
目次
人間の不和がもたらすもの
自然の中の大和
大和的人間の在り方
経世と大和
東西文化と陰陽相対性原理
大和のための原則
大和と日本民族文化
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年(1898)、大阪市生まれ。大阪府立四條畷中学、第一高等学校を経て、大正11年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学の権威。既に二十代後半から陽明学者として政財界、陸海軍関係者に広く知られ、昭和2年に(財)金〓(けい)学院、同6年に日本農士学校を創立、東洋思想の研究と後進の育成に従事。戦後、昭和24年に師友会を設立、政財界リーダーの啓発・教化につとめ歴代首相より諮問を受く。58年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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33 kouch
30
御食津神がキツネに結びつくのに感動。大神神社が本殿がなく山をご神体とする。その山を参ることを外人に説明するのがひと苦労。山を征服となってしまうらしい。こんなところから自然と溶け込むを得意とする日本人、そして人との関係においても和を以て貴しとなす日本人に、世界秩序の光を見いだす著者が素晴らしい。2025/06/06
ルル
5
要再読2024/12/27
くものすけ
2
かなり難解で跳ね返された感じ。十七条憲法全文が記載されていた。『和をもって貴しとなす』で始まる聖徳太子が定めたという憲法。読むと論語の文章と相通じる内容が大半をしている様な気がする。聖徳太子は法隆寺建立など仏教の布教に尽力していたが、精神的支柱は儒教の教えに頼ったのだろうか。2018/02/24
翀
1
難しく理解できたのは半分以下程度だが、知識の深さと好奇心を沸き起こす良書。「和を以て貴しと為す」に感銘。知識を得て再び読解したい。2017/08/30
takauji
1
東洋は統一、含有。西洋は分ける。との見解にはなるほどと思いました。正直、難解ですが、重み、深味を感じさせてくれる本だと思います。2017/01/26