講談社学術文庫<br> アルキビアデス クレイトポン

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講談社学術文庫
アルキビアデス クレイトポン

  • プラトン【著】/三嶋 輝夫【訳】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2017/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924085
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C0110

出版社内容情報

ソクラテス哲学の根本を伝える重要な対話篇、初の文庫版で新訳が登場! 自分を認識し、人間を理解することで魂を探究する思索。ソクラテス哲学の根本を伝える重要な対話篇、初の文庫版での新訳。
本書には二つの対話篇を収めた。
『アルキビアデス』は、古来この表題でプラトン集成に収録されてきた二つの作品のうち、より規模が大きく、『アルキビアデス大』や『第一アルキビアデス』と称されてきたものである。この対話篇は「人間の本性について」という副題が添えられてきたことが示しているように、一個人としての「自己」を認識し、その魂のありようを理解すること、さらには「人間」一般というものを認識することを目的としている。あらゆる人にとって重要な、その認識を実現する唯一の方法こそ、言葉を用いて対話すること、つまり相互主体性の実践としての対話であることが、まさにこの対話篇で実践され、証明されている。その意味で、本対話篇はソクラテス哲学に触れようとする人にとって、最良の入門となるものである。
続く短篇『クレイトポン』には、古来「徳の勧め」という副題がつけられてきた。その名のとおり、ここではソクラテスによる「徳の勧め」(プロトレプティコス)が説かれるが、のみならず、この対話篇でクレイトポンはそれが「勧め」以上のものではなく、どうすれば実際に徳を身につけることができるのかを問い、その方法を教えることはできないのではないか、という疑問を提示する。その意味で、これは『アルキビアデス』で提示された道を限界まで問いつめた作品であり、二つの対話篇を併せ読むことでソクラテス哲学の神髄に触れることができる。
練達の研究者による明快な訳文でソクラテスとともに対話する喜びが、ここにある。

アルキビアデス
 訳註
クレイトポン
 訳註
解 説
文献表
訳者あとがき
関連地図
関連年表


プラトン[プラトン]
著・文・その他

三嶋 輝夫[ミシマ テルオ]
翻訳

内容説明

自惚れの強い政治家・軍人で、のちにデマゴーグとなるアルキビアデス、そして『国家』にも登場する政治家クレイトポンの名を冠した二つの対話篇。前者では自己を認識することを通して人間一般の理解が試みられ、後者は「徳」のありようを追究するとともに、それを修得する方法を問う。練達の訳者による、ソクラテス哲学の根本を伝える珠玉の二篇!

目次

アルキビアデス
クレイトポン

著者等紹介

プラトン[プラトン]
前427‐347年。古代ギリシアの哲学者

三嶋輝夫[ミシマテルオ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は、倫理学・ギリシア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

5
顔が良く背も高く名門一族ガチャ出身でコネ完全装備の野心溢れる美青年アルキビアデスに醜男で有名なソクラテスおじさんがストーカーして分からせをするとかいう、古典哲学の名作とは信じ難い設定の対話。しかも腐女子の妄想力のように実在人物についての(自称プラトニック=プラトン的な)同性愛関係を割と勝手に描き出し、やがて政治権力の座に登り詰めようとするアルキビアデスが抱く政治家の理想像を事細かに論破して「知っていないことを知っていると思い込む」誤りから解き放つ調教を通じて、ソクラテスに対する真の恋愛感情に目覚めさせる。2026/07/09

YJ

5
この著者が真作か偽作かはまだわからないらしい。わりと読みやすく、クレイトポンはすぐ読めた。無自覚こそが諸悪の原因であり、最も非難されるべき無知。自分自身を知ることは節度であること。2017/05/21

みのくま

4
のちにアテナイのみならずギリシア世界を混乱の渦に巻き込む事になる若きアルキビアデスとソクラテスが対話する「アルキビアデス」。ソクラテスの産婆術は徳の勧めではあるが、具体的な徳の積み方を教えてほしいと魂の叫びで終わる「クレイトポン」。両作品とも小品で偽作説もあるが、どちらもかなり重要な作品である。そしてどちらも不穏な雰囲気を残しつつ作品は閉じられる。実際にアルキビアデスはソクラテスの期待を裏切り、またソクラテス刑死の遠因にもなる。ソクラテスの哲学は何だったのか、という本質的な問いが両作品の根底に流れている。2024/08/10

ごうた

4
古典的BL対話篇。ソクラテスとアルキビアデス、両者の対話に現れる相思相愛がなんとも微笑ましい。各々の台詞に「愛の告白」が頻出するのだ。また、自尊心丸出しのアルキビアデスに自己制御を諭す大哲学者の論法、それに対する青年の機転や、時に見せる従順さも観察していて面白かった。どんな場面で、状況でこの対話が交わされたのかが気になる。それを想像すること自体にロマンがあるけれど。そして、こうした2人の深い仲を知ってこそ、シンポジウムの終盤にアルキビアデスが乱入する『饗宴』ラストが更に面白くなるに違いないと思った。2018/02/08

Yoshi

1
アルキビアデスでは徳と汝自己を知れ、というデルポイの神託に対していったいどうすればいいのかを考察。 自己認識を主体に話をしていくのだが無知の知を暗に示していたり、ハイデガーの道具分析の大本のようなことを言っていてその先にある国家論にも繋がるような自己と自己に属すものについて語っていた。 クレイトポンでは徳を求めるのに目覚めたとして、一体それが何か、という問題決起をクレイトポンがソクラテスにして即終わる。 ソクラテス的議論の限界を示すような作りでなるほど、と。 また違った話で読んでおいて損はないと思った。2020/07/06

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